J1後期第17節 川崎×G大阪(等々力)


 本来なら今日は埼スタに行くはずだったが、13時半開始とはいえ平日に挟まれた祝日に遠い浦和美園まで行くのはどうも躊躇われ、また席種はどこを買おうか考えている内に完売してしまった。ならば等々力かと思ったらこちらもとっくに完売と。仕方ないから家でNHK総合&BS1観戦かと思いつつ、せめて雰囲気だけでも味わいたくて朝ランで等々力まで走った。よくJ'sGoalにはビッグマッチや大会決勝当日朝の現地の様子がアップされているが、そうした写真は試合が待ち切れない思いとシンクロして結構好きだったりするので。
 6時過ぎに等々力緑地まで着くと、丁度入場列の抽選前で続々と人が集まっていた。また雨も上がって朝日が眩しく、清々しい天気で、観に行かないのがやはり勿体無く感じられて来た。帰宅後に例によって年チケ保有の友人に聞いたら別で観る予定だったとの事で快くチケを譲ってくれて、等々力行が決定。

 今年は等々力の試合はこれで4試合目だが、過去3戦の平均ゴール数は5.3、またフロンターレ×ガンバというカード自体過去打ち合いの試合が多い印象だったので、今日もまたゴールラッシュの予感がした。そして開始6分に川崎が先制と。川崎は怪我人続出で前線は大久保、長谷川、三好という布陣だったが、その長谷川が決めた。そしてその約10分後には三好が決めて2−0。両名ともゴール以外にドリブルのキレが素晴らしく、特に三好は途中からガンバが常に2人で対応するようになったほどだった。前半は川崎が一方的に押し込んでこのまま終了。ガンバはこの前埼スタで観た浦和戦を思わせる動きの重さだった。
 後半も川崎のペースは続き、序盤から三好のミドルはポスト、大久保のミドルもバー直撃とチャンスが続いたが、この辺りからどうも危うい雰囲気を感じた。ここで決めたら試合をほぼ決定付けられるというチャンスを逃しても、また同じチャンスはやって来るからその時決めれば良いとでも言う様な淡々としたプレー振りに。チャンスを逃して悔しがっていたのは大久保位だったかな。
 そんな中でガンバは左サイドを崩して最後は藤春が決めて1点返す。普通ならまだ1点リードでガンバの攻勢に選手交代や配置換えで対処しつつチャンスを伺えば良いのだが、川崎はこの前のマリノス戦然りで一旦崩れると止まらない。これはガンバ同点あるなと思った矢先に同点。1点目と2点目の間は1分程度だったかと思うが、これで試合は振り出しに。
 同点後は完全に流れが変わり、川崎は攻めるもののチャンスには至らず、逆にガンバが1点目同様川崎の右サイド(エウシーニョ、田坂)の裏を何度も突いてゴールを脅かす。川崎は交代で中野が左サイドに入ったが、攻撃では突破出来ず、守備でも寄せが甘くと完全なブレーキで、自分が観ていたエリア(メイン1階中央)からも溜息、野次や罵声が飛ぶほどだった。そして後半30分過ぎにアデミウソンがゴールの隅を正確に突くミドルを決めて逆転。その後も川崎は決定機と呼べるものは作れず、そのまま試合は終わった。実は最後にガンバが止めの1点を決めるのではないかと思っていたのだが。11年前の最終節も同じ等々力でこのカードだったが、その試合でも終了間際にガンバが4−2として初優勝を決定付けた。歴史は繰り返すかな、と。

その時の動画。今ピッチ雪崩れ込みがあったらあっという間にSNSで拡散されて大問題になってただろうけど、当時はまだそれが(社会的制裁を受けないという意味で)許される最後の時代だったと痛感する。

 大島、小林が不在だったとはいえ、一度相手に傾いた流れを戻せない悪癖は1発勝負では命取りになりそう。CSプレーオフの相手鹿島は4連敗でリーグを終えたが、前節の直接対決では内容的には圧倒的に鹿島だったし、ここぞという試合で結果を出してきたあのチームの強さを考えると、ファイナルに辿り着かないかもしれない。
 しかし今日も5ゴールか。今季は本当にこのスタジアムでゴールを観た。

【2016等々力観戦結果】
川崎4−4湘南
川崎4−0甲府
川崎3−1福岡
川崎2−3G大阪

1試合平均約5ゴール。

 試合後は友人と新丸子まで歩き、帰路へ。この友人とのサッカー談議は自分では思いもよらぬ発想、角度からの分析が聞けていつも楽しい。秋晴れと呼ぶに相応しい好天だったが、そう言えば毎年この文化の日に開催されていた(旧)ナビスコ杯決勝も大概晴れていたのを思い出した。ただやはりこの時期はまだナビスコ決勝&リーグ30節でいよいよシーズン大詰め、というのが染み付いているので多少違和感はあった。