J1第20節 新潟×横浜M(ビッグスワン)


■新潟行
 今節は等々力で川崎とFC東京、埼スタで浦和と大宮という好カード揃いで、マリノスが遠地アウェイの場合、普通はこのどちらかに行っていたと思うが、今回のビッグスワン行は早い段階から決めていた。ここには過去4回行っているのだが最後に行ったのはもう11年前で記憶も薄れつつあり、そんなに行ってたのかと意外だったほど。また4試合とも代表戦で、Jリーグ、つまり新潟のホーム戦は行ったことは無かった。今季の新潟の成績を見るに、今年逃したらチャンスは再来年以降になりそうなので新潟行が決まった。そして試合を観て翌日来た道をそのまま帰るのは面白くないので、行ったことの無い福島・会津行も組み込んだ。

<過去のビッグスワン観戦試合>
2002/06/03日韓W杯     クロアチア×メキシコ
2003/09/10親善試合     日本×セネガル
2005/05/22キリンカップ   日本×ペルー
2006/08/16アジアカップ予選 日本×イエメン

 試合は19時開始だが、当日は朝の新幹線で新潟に向かった。ビッグスワンは11年ぶりと書いたが、新潟自体は2011年12月に富山まで天皇杯(横浜M×松本)を観に行った時に足を踏み入れていた。当時は北陸新幹線の延伸前だったので越後湯沢から特急で富山に向かったのだが、長いトンネルを抜けると一面雪に覆われた別世界だったのは覚えている。
 今回はまず新潟の一つ手前、燕三条で降り、在来線に乗り換えて最初の目的地、彌彦神社に行った。ここは越後国の一宮で、裏手の弥彦山から日本海越後平野の眺望が楽しめるという。さすがにこういう旅程のマリノスサポはいないだろうと思っていたが、在来線ホームにマリノスユニを着た人が一人いた。終点の弥彦駅から徒歩15分程で到着。
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 この日の新潟はかなり蒸していて東京とは汗の量、流れ方も違ったのだが、この参道は涼しかった。参拝後は本殿脇から無料のシャトルバスでロープウェイ駅に向かい、弥彦山頂へ。ここにはパノラマタワーという下から回転しながら上がっていく珍しい展望台があり、そこから眺望。今の時期は全体的に霞んでいるが、日本海上の佐渡島越後平野はよく見渡せた。
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 山を下りた後は駅に戻ったのだが、ローカル線なので列車の間隔が1時間以上あり、ここで昼食。釜飯屋だったが夏季限定の鮎釜飯を。
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 食事後は燕三条に戻って新幹線で新潟に向かったのだが、現美新幹線という特別仕様の列車だった。
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 越後湯沢と新潟の間のみ走っており、車両毎にそれぞれ違う芸術家がプロデュースしているらしい。中はサロンの様な作りで座席数もかなり少ないので結局扉付近で立つ羽目になったが。新潟到着後は駅前をブラブラしつつホテルにチェックインして少し休憩。夜の試合に備えた。

■試合
 新潟駅の南口からシャトルバスでスタジアムへ。着くと11年前には無かった(はず)の野球場があったりもしたが、バスロータリーや駐車場から道路の下をくぐってスタジアムに向かう構造を見て徐々に記憶が蘇ってきた。まだ試合には時間があったのでスタジアム周辺を歩いてみたのだが、5分ほど歩くともう一面の稲穂が。
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 地方に行けば大概の場所で水田はあるが、新潟はさすが米どころと言うべきか広さや都心部からの近さなどその存在感が圧倒的。その後もスタジアムから近くの鳥屋野潟の夕景を楽しみつつようやく試合開始。

 前節の清水戦は観に行けなかったのだが引き分けたとは言え前半の内容はかなり良かったらしい。前半抑えて後半勝負というこれまでのパターンが変わりつつあるのかと思っていたが、この試合は今までと変わらなかった。前節はホームで、今節はアウェイ、そしてもう後が無い新潟が最初から攻めてきたのもあるかな。新潟は当たりの激しさや積極性はあり、何度かマリノスゴール前まで進出してくるものの、最後どう点を取るかという部分で攻撃が単調だった。ただ新潟FW陣はマリノス守備陣に対して積極的に寄せに行くので飯倉のトラップがあともう少しだけずれたり大きくなれば即カット→決定機になりそうな場面は1~2度あった。飯倉もこれまで比較対象が榎本だったから相対的にキックは上手いという評価だったが、リーグ全体の中では(セービングは不調とは言え)西川や柏の中村、神戸のキム・スンギュ辺りの安定感、精度には及ばない。
 後半は開始10分頃に左サイドからクロスを中央の富樫が反らしてファーサイドから走り込んだマルティノスが合わせてマリノスが先制。ファーにはマルティノスと前田のポジションが被っていたのだが、新潟DF陣はついて行けて無かった。このゴールの直後にはロングボールに走り込んだ新潟の新外国人FWタンキがデゲネクに競り勝ってボールを奪い、そのまま中央の中澤もかわしてフリーでシュートという場面もあったのだが、枠を外した。後半半ばには天野のミドルが決まって2-0。直前に新潟の選手がハイボールをクリアし損ねたのを見逃さずボールを奪い、すぐに左足を振り抜いた天野のセンス勝ちというゴールだったな。この選手も去年の終盤(特に天皇杯)から徐々に覚醒しつつあった印象なのだが、大卒4年目にしてようやくJ1で戦える選手になったというところかな。これで中位下位クラスばかりではなく、鹿島など上位にこのプレーが出来れば更にワンランク上に達せるはず。
 後半も半ばを過ぎるとマリノスが守備固めしたのもあって新潟が攻める場面が増えてくるが、運動量が落ちてパスコースが無くなり、出しどころ探して数秒ボールをキープせざるを得ない場面が幾つか。決定機は前述のタンキのシュートが最後だった。帰りのバスがどれだけ混むか読めなかったので終了の笛と同時にスタジアムを出た。
 今日の結果で新潟は一層厳しくなった。思えば降格するチームの典型例の一つとしてその前の数シーズンから残留争いを強いられ、時には劇的な形で残留を果たすものの、落ちる時は最終節を前に降格決定というパターンがある。千葉や清水然り。新潟も何年か前に最終節の勝利+他会場の結果により残留した事があったが、その後もチームが上向くことは無かった。だが、昇格してから14シーズンJ1に残り続けているという点は素晴らしい事だ。過去札幌や仙台、大分、甲府、山形など後発の地方クラブがJ1に上がって旋風を巻き起こした事はあるが、大抵は2~3シーズン後に降格の憂き目に遇い、ナビスコ杯まで獲った大分も03~09年の7シーズン。その中で10年以上J1に留まり続けて来れたのはもっと評価されて良いように思う。今日はバクスタで観戦したので周りは新潟サポばかりだったが、皆ある程度降格は覚悟しているような感じだった。一方で悲壮感が漂っている感じでも無く、現実を受け入れた上で目の前の試合を楽しみに来ているという風でもあった。

 帰りは早くスタジアムを脱出したお陰でバスにはすぐ乗れて、道も空いていて10分程度で駅に到着。晩飯は友人にお薦めされた店に行こうとしたらこの日は新潟の大きな祭りだったようで中心部は夜9時過ぎでもかなりの人出で店も満席で入れず。中華屋で肉野菜炒め定食を食ってホテルに戻った。