J3第31節 FC東京U23×藤枝(夢の島)


 前の観戦から3週が過ぎたがJ1再開は来週というタイミングで、今週はJ2の昇格争いでも観れればと思っていたが、自動昇格を争っているのが長崎、名古屋、福岡と西のチームばかりで、今日のJ2は全て東海地方以西の開催という(苦笑)J3を含めても首都圏開催は2試合のみだったが、YSCC×G大阪U23はどちらも観たことのあるチームで会場もお馴染みの三ツ沢だったので、行ったことの無い夢の島競技場まで。FC東京U23×藤枝というカードだが、藤枝は初見のチーム。
 漠然と夢の島は遠いイメージがあり、駅からバス利用だと思い込んでいたのだが、実は新木場駅から徒歩10分弱という距離にある。新木場駅自体、りんかい線で大崎、大井町から一本でもあるので意外と近い。ちなみに同じ時間帯に友人某氏は大学サッカー観戦で江戸川陸上競技場に行っていたらしいが、江戸陸と夢の島は荒川を挟んで隣同士という位置。
 着いたのは前半5分頃だったが、競技場正面入り口前に着くと大歓声が上がってホームチームのゴールのアナウンスが。例によってゴールを見逃した。当日券を買って中に入るとメインスタンドは7~8割は埋まっていたので比較的席が空いていたアウェイ寄りに席を取った。競技場自体は典型的な陸上競技場でメインスタンド以外は低層の芝生席で囲まれている。自分の座った席から眺めると、バックスタンドの先にタワマン群や建設現場のクレーンが並び、強風と併せていかにも「開発途上の臨海部」といった風情だった。長閑な住宅街にある味スタや西が丘とは対照的だが、周囲を物流のトラックが行き交うのも含めてここもまた東京の1つの顔なのだろう。曇に覆われた空から光が射し込むような天候だったのもあってか妙な近未来感があった(笑)

 試合内容はこれまで観たU23チームの試合とそう変わらず、チームとしての連動性はあまり感じられなかったが、試合毎にメンバーが変わり、また本来の目的は育成にある事を鑑みれば仕方ない面もある。ただその主旨に沿うならば小川や橋本がこのチームで出るのはどうかな。この2人のようにトップチームで一定の経験のある選手が補強で入ってきた中堅、ベテランに押し出される形で、また監督がシーズン途中で代わった為に割を食ってU23へというのは不健全だし、肝心のトップチームの成績が振るわないのも含めてどうもこのクラブはフィッカデンティと契約を更新しなかった辺りから方向性を見失っているようにも。今の状況だとJ1残り2試合で久保のトップチームデビューとかやりかねない雰囲気がある。
 試合は後半半ばに東京が追加点。エリア内で平川が切り返して相手の守備をかわして左足で決めた。この選手は同じくスタメンだった久保と共に先月U17W杯を戦い、数日前には2人揃ってプロ契約が発表されたばかり。確か去年このチームを西が丘で初めて観た試合がJ3デビュー戦だったはずだが、なかなか捕らえ所の無い選手という印象がある。基本は中盤下がり目に位置しているのでボランチなのだろうが、今日のゴールのように前に出るシーンもあり、時にはトップ下、2列目の選手の様に前線でアイデアや足技を見せる時もある。選手で言えば柴崎岳に近いかな。中盤が3センターならハマると思う。
 藤枝はGKがマリノスからレンタル中の田口だった。マリノスはアカデミーからのGK昇格事例こそ多いが、1つしか無いこのポジションの宿命で昇格から数年後にレンタルというパターンが多い。ただ現トップチーム正GKの飯倉もJFL時代の熊本で1年正GKとしてプレーした後に復帰して(その後紆余曲折を経たものの)今ではポジションを確保しているので、田口も是非マリノスでポジションを狙う(狙える)選手になって欲しい。

 正直2-0となった後半の半ば過ぎからは試合よりもJ2の動向が気になって、スマホで福岡×松本を視ていたりもした(苦笑)試合終了後は新木場駅前のカレーうどん屋で暖を取って帰路へ。