J1第1節 横浜M×浦和(日産)


 不思議なもので、毎年リーグが開幕すると春が来たように感じてしまう。実際今日は昼開催という点を踏まえても暑かったが、さすがに朝は多少冷えていたのでインナーを履いていったら予想外の気温になり、顔が多少焼けたほど。家を出たのは8時過ぎだったが、やはり開門は15分早まって9:45となり、この試合は事前のシート貼りはしていなかった為、入場したのは10:10頃。

 マリノスのスタメンは予想した通り。先週の練習試合はウーゴがスタメンだったが、後半から入った富樫の方がボールに触れていたのでこちらがスタメンかなと。ベンチもほぼ予想通りの中で意外だったのは扇原ではなく伊藤が入った点。FWを2枚ベンチに置くとは思わなかったが、これは勝点3を取りに行くという意思だったということか。試合は浦和がボール支配率で上回る中でマリノスもカウンターで応酬というここ数年のこのカードによくある展開だったが、カウンターで左サイドの齋藤がドリブル突破するのは変わらずも、そこから中にグラウンダーで折り返す事が増えたのは去年と違った。去年までは突破したらほぼシュート狙いで相手DFに当たったりゴールに結び付く可能性、確度は低かったが、上手く周りを使うようになって確度が高まった感じ。実際先制点や3点目がまさにそのパターンだった。
 先制点はエリア外中央からのバブンスキーのミドルだったが、まだ試合全体では消える時間は長くとも、こういう局面ではさすがに上手い。プレースタイルはモダンなトップ下の選手といった感じで、去年までは中村俊輔が一人でゲームメイクの全てをこなしていたのが、ボランチに入った天野が低い位置からの展開、この選手が相手ゴール近くでアシスト&ゴール、という役割分担がはっきりするようになった。
 新戦力で言うと右SBの松原はまだフィットし切れてない感が。ボールコントロールはしっかりしているが、判断や守備の面で不安定さがある。後でハイライトを視たら浦和に追い付かれた場面でラファエル・シルバにかわされたのはこの選手だった。マリノスのSBは攻撃よりもまず守備の確実性が求められるのでまだ適応に苦労してるのだろう。

 結果的に終盤に逆転勝ちとなったが、1−2にされてから20分程度停滞したのは今後の課題だな。同点に追い付かれたのは齋藤が決定機を西川に防がれた直後だったが、もしあのまま1−2で終わっていたら結果の責任はこの選手になっていたところだった。まぁそこからアシストし再逆転に成功したのだから立派に責任を果たした事になるのだが、今後も例え本人は良いプレーをしてもチームの結果が伴わなければ責任は全てこの選手の肩に掛かることになる。10番でキャプテンてのはそういう事。やはりそこに一抹の危うさを感じてしまうのだが・・・。

 試合が終わってもまだ14時半で、その後観戦仲間と溝の口の王将で祝杯しても17時という早さ。たまにはこういう時間の試合も良い。