J1第4節 G大阪×浦和(吹田)


 2日前の金曜日に友人の誘いで行くことが決まった。去年の鹿島行といい、稀にこういう誘いがあったりする。2週間後も大阪に行く予定なので少し迷ったが、カードは申し分無かったし、飛行機も安く取れたので日帰り大阪行が決定。

 行きは7時の羽田発伊丹行の便だった。大阪まで飛行機で行くのは6〜7年前の出張以来(その時は関空)、伊丹を使うのは実に中学以来。7時発と言っても離陸は7:20頃で、飛んでいるのは実質40分程で8時過ぎには着いてしまった。そこからモノレール→阪急で梅田に行ったが朝が早すぎて開いてる店も無かったので取り敢えず大阪城に向かった。

ここも数年ぶりだが相変わらずアジアからの観光客が多い。特に中国からの観光客は林家パー子かと見紛うほどのド派手なピンクのダウンやスカーフを身に付けている人が多く、またかなりの確率でサングラス着用なので言葉を聞かずとも分かってしまう。友人は新幹線で来る事になっていてまずは通天閣に行こうという事で大阪城を出た後は地下鉄で南下したのだが、その途中四天王寺にまだ行ったことがないのを思い出し、何も考えず大阪城に行ってしまったのを軽く後悔したのだが(苦笑)、まぁまた後日ということで。
 通天閣に行ってみると以前と同様に展望台は50分待ちとのことで諦めて、道頓堀に向かい、そこで昼食を摂って梅田を経由してスタジアムへ。今回は千里中央駅からのモノレールルートで向かったのだが、かの有名な太陽の塔が近くに見えた。

これまでの万博や吹田スタジアム行で遠目に見たことはあったが、ここまで近付いた事は無かった。近くにはららぽーとがあって物凄い混雑ぶりだったがそこでドリンクを調達してようやくスタジアムへ。モノレール駅から寄り道せず歩いても10分は掛かるが、まぁマリノスで言うところの三ツ沢開催のようなものだな。共に丘陵地帯にスタジアムがあり、最寄りの地下鉄駅(モノレール駅)からは10分程度、JR駅(マリノスなら横浜駅、ガンバなら千里丘駅)に行くには30分程度歩くという点で。

■観戦記
 共に先週半ばにACLを戦った後のリーグ戦だったが、ホームで戦ったガンバより中国でのアウェイ戦から帰った後の浦和の方がコンディションは厳しいかと思っていたが、試合は序盤から浦和に決定機が多く生まれた。前半はガンバに枠内シュートが無かったのではないかと思うが、浦和には決まってもおかしくない決定機が2〜3回あった。ただ、それらの全てがゴールに至らなかったので、ガンバがワンチャンスでゴールというのは十分有り得るとは思った。
 浦和の攻撃に関しては以前友人とも話したことがあるが、ペナルティエリアまではシステマチックで、そこから先は各人の自由に任せているのではと思う。これが鹿島になるとクロスの上げ方、エリア内での動き方まで約束事があるように思うが、浦和の場合はその辺は各個人のインスピレーションに任せている感じ。上手くハマれば大量得点が期待できるが、この試合ではそうではなかった。
 後半はややガンバが押し返す展開になったが、後半半ばに左サイドからのクロスを今野が合わせてガンバが先制。最初中央でクロスに合わせたので長沢かと思ったが今野が中盤から上がっていた。長谷部が負傷した今、代表のUAE戦に出る可能性は高いが(ボランチは今野&山口の大阪勢コンビかな)、この選手は守備の人と思わせてこういう得点力もある。
 その後は浦和が攻勢を強めたが何度かあった決定機もものに出来ず終盤を迎えた。その間ガンバは藤ヶ谷が負傷退場で本来(東口、藤ヶ谷に次ぐ)第3GKの田尻が出たりもしたのだが阿部との1対1を防ぐなどいいプレーだった。だがアディショナルタイムに浦和のシュートがガンバの選手のハンドを誘ってPK、これをラファエル・シルバが決めて同点となった。田尻はPKのコースも読んでいたのだが、サイドギリギリを狙ったR・シルバのキック精度が勝った。そのまま試合終了。

 日本のトップレベルにあるチーム同士の中身の濃い試合だった。お互いACLとの掛け持ちだったが、それでも今日のようなレベルの試合を見せられるチームとしての質の高さや層の厚さがあった。ましてそういう試合に今日のようなスタジアムなら尚更引き立つ。今日はアウェイ寄りに座っていたが、ガンバゴール裏は1階から2階まで大旗が広がり、またメイン、バックのホーム側も試合前に総立ちで手拍子したりと、新スタジアム2年目を迎えて名実共に自分のスタジアムにしているなという印象を受けた。長い目で見たらこれは大きなアドバンテージになるだろう。

 試合後は千里丘駅まで歩き、新大阪から新幹線で帰路へ。行きが飛行機だったせいか、帰りがやたら長く感じられたが、どうにか日付が変わる前に帰宅。