ロシアW杯アジア予選 日本×タイ(埼スタ)

barcaw2017-03-29
 代表戦は15年6月のイラク戦@横浜国際以来、公式戦(予選)となるとブラジル大会出場を決めた13年6月の豪州戦@埼スタ以来か。16年は2001年来初めて代表戦をスタジアムで観なかった年だったので、今年のホーム緒戦は是が非でも行きたかった。書いてて思い出したが五輪代表もアテネ、北京、ロンドンの各世代の予選なり親善試合なりを1試合は観に行っていた中で、リオ世代は結局一度も生で見れず。まぁリオの予選は中東で集中開催だったし、過去の世代が親善試合でもよく使っていた国立が使えなくなり、ホームはフクアリユアスタ等平日に行くにはキツい場所で開催する事が多かった為だが。
 今日は新橋の外出先から直行だったので、銀座線で溜池山王南北線乗換で浦和美園まで直通コースで向かった。これだとJRを使うより多少安い(京浜東北線で王子→南北線乗換だと860円、この全線地下鉄ルートだと710円)。浦和美園に着くとやはりかなりの人手だったが、どうにか選手入場直前に到着。

以下雑感を箇条書き
・今日ほど内容と結果が乖離した試合は無かった。押されまくっても1−0、2−1というような試合は過去何度か観たことがあるが、何度も決定機を作られてPKまで与えても4−0という。日本は攻撃は単発だったが、久保にボールが渡ったら1点という感じで気付いたら前半半ばで2−0になっていた。UAE戦が1G1Aで今日も1G2Aと、この選手様々だな。クラブだと中央でゴールを狙う典型的なストライカーなのに、代表では右サイドから仕掛けてアシストだけでなくゴールも決めるこの器用さよ。

・今日の試合は今野が負傷した為酒井高徳ボランチ起用という事でそれが楽しみの1つだったが、開始から低調な出来だった。最終ラインがボールを持っても受けに行かないので吉田や森重はロングボールを蹴り出さざるを得ず、中盤が省略された形になってしまった。クラブでこのポジションをやっているというのでもっと出来るかと思っていたが・・・。思うにブンデス、というかリーグ下位のHSVだと中盤は走り回って相手のボールを狩るのが最優先で繋ぎは後回しという感じなのかと思う。これがバイエルンドルトムントの様な上位クラブになると中盤にもシャビ・アロンソ、ヴァイグルといったパスセンスのある選手が不可欠になってくるのだとは思うが。また酒井高徳のプレースタイル自体も堅実な職人というよりは(SBでも)時々自陣で相手を小技で抜きにかかったり、リスキーなプレーが多い印象がある。

・長谷部、今野の負傷でこのインサイドハーフのポジションに適合する選手がなかなかいない。現メンバーだと他に倉田は試してみる価値はありそうだが香川と共存となるとちょっと攻撃的過ぎる気もする。清武、そして今は代表から外れているが柴崎も同様で、これらの選手は香川とポジションを争う事になりそう(今日も香川→清武の交代)。ここで必要なのは山口のようなアンカータイプと香川のような攻撃的MFの丁度中間―――守備と攻撃のバランスが取れていてパス回しに付いていける技術もあり、戦術眼、判断力も備える、と要求水準が高いのだが、代表クラスかは別として今年鳥栖で試合に出ている原川のようなタイプは相性が良さそう。これと言った特長は無いが、逆にそれがこのポジションに上手くハマるのではないかな。と書きながら思い付いたのだが、森重をここに置くのが良いのでは?(笑)元々ボランチで攻撃にも顔を出すタイプだったし、守備もCBとしては国際舞台では危なっかしさがあるが中盤なら能力がより活きるように思うのだが。まぁ予選の内は吉田&森重でCBは固定だろうからあまり現実味は無いが、予選を突破出来たら試す価値はあり。

・川島がPKを止めたシーンはギリギリまで我慢して相手の出方を読んで飛んだのはさすがだった。勿論昨年のUAE戦、豪州戦を思い浮かべながら書いているが。思えばこの選手もいつの間にか34歳だが、これは南アW杯時の楢崎、川口とほぼ同じ年齢。クラブで出番が無い選手が正GKというのはやはりあまり宜しくないので、このまま試合に出られない状況が続くならば南ア当時の川島のような若いGKをバックアップするという形が理想だが。

・タイは(川島のセーブもあったが)良い形を作りながら最後のフィニッシュが甘いという点で90年代の日本は相手の強豪国からこう見えていたのかなと思わせるチームだった。思えば日本の得点者、アシスト者はほぼ全て欧州組だが、こういう一瞬の隙を逃さない感覚はさすがだ。タイは日本で言う中田英寿の様な存在(若くして国内を出て欧州で成功)が現れ、また79年世代のようなU17やU20で世界大会を経験するような黄金世代が台頭したら、もうワンランク上がるように思う。ただ東南アジアだと若い世代はベトナムが結果を残しているが(今年のU20W杯に東南アジア勢で唯一出場)。上記の中田や黄金世代についてふと思ったが、彼らは世代的に近かったのも大きかったな。過去にも奥寺、カズのような先駆者がいながら後が続かなかったのとは対照的に、中田→小野、稲本らが連続した世代だったが故に、次々に欧州に移籍していってそこでの経験が代表の強さに還元されていった。

 帰りは早めにスタジアムを出たがそれでもかなりの混みようだった。地下鉄に1時間以上乗ってるのはやはりキツい。