九州行(最終日)

 この日はまず諫早から特急で佐賀の肥前鹿島に向かい(時間は約30分)、そこからタクシーで祐徳稲荷神社に向かった。つい最近知ったのだが、ここは京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷と共に日本三大稲荷の1つらしい。帰りは福岡空港から帰るので長崎からは途中下車して行ける場所だけに急遽日程に組み込んだ。
 行く途中タクシー運転手のオヤジさんと雑談していたのだが、祐徳稲荷もここ数年海外からの観光客が増えており、特にタイからの観光客が激増しているとのことだった。何でもタイの有名俳優、女優が出演した映画のロケ地に祐徳稲荷が使われた影響らしい。着くとまさにタイからの団体ツアー客が来ている所だった。そのオヤジさん曰く、タイからの観光客は礼儀正しく揉め事も少ないとのことだったが、敢えてそう言うのは色々と言外に含む物があるのだろうと察した。

 清水寺のような崖に沿って建てられた本殿が印象的。山の上には奥の院があり、何気なく上ったらかなり急斜面の石段が続いていたのだが、今旅はこういう山登りは何度も経験したので(笑)すんなり登頂。頂上からは有明海を一望出来た。

 帰りもタクシーを使うつもりで、さすがに何台か停まっているだろうと思ったら1台しかおらず、その車も予約車で、結局電話で手配する羽目に。特急の時間が迫っていたので焦ったが到着時刻の3分前に駅に着いたら特急は4分遅れのアナウンス。まぁ無事乗車して一路福岡へ。途中鳥栖も通るので車内からベアスタを撮影。

3日後の5/7に鳥栖×横浜M戦が行われるが、これが今日なら確実に行っていた。日程が合わず残念。

 特急は二日市駅で降りて、近くの西鉄紫駅から太宰府天満宮へ。相変わらず国内外の観光客で賑わっていた。

 参拝を済ませると、天満宮に行く際は必ず寄る光明禅寺へ。ここも相変わらず人の少ない静かな空間だった。

 訪れる人は廊下に座り、静かにこの庭園を観賞する。その静けさがまた良いんだな。今まで行ったのは春、夏ばかりで秋は紅葉が美しいとのことだがまだ観たことがない。いつかは。

 その後は祖母の家に寄り、帰りに太宰府政庁跡へ。

 一昨年にはももクロの野外ライブも行われたらしい。ここも5年ぶりだが、前回書いたように、過去の栄華と現在の落差が儚さを感じられて好きな場所。そうした余韻に浸りつつ、福岡市街へ。
 丁度どんたくの時期で天神、博多エリアは祭りの雰囲気に満ちていた。最後はラーメンを食って帰ろうと決めていて、太宰府の親戚にも色々店を聞いたりはしたのだが、結局行ったのは長浜屋。決して美味いという訳ではないが、何故か毎回来てしまう。回転が早いから並ぶ時間等を気にせず済むというのも大きいが。ラーメンを食った後は博多駅前で例の陥没跡地を見物しつつ、福岡空港から帰宅した。