J1第9節 横浜M×湘南(日産)


 3週連続の日産スタジアム。場内のデジタルサイネージに表示されていた情報を見たら4/8川崎戦から5/19長崎戦まで7週連続ここで試合があるらしい。W杯の中断期間故に今季は水曜にも試合があり、マリノスは平日はアウェイの一方、土日ホームが多い為、まるでホームが続くように錯覚してしまう。
 今日の湘南は昇格チームということもあってかトラップなど個々のスキルではマリノスに見劣りする選手もいたが、先週の神戸とは大違いでよく組織されたチームだった。またさすが曺氏というか、しっかりマリノスを研究してきたのもよく分かった。高いラインの裏を突いた1点目、3点目もそうだが、2点目も飯倉のミスからとは言え、ダイレクトにゴールを狙ったのは事前にそういう(飯倉の高いポジションの裏を狙える)シーンも有りうると想定していたからこそだと思うし、前半から何度も大きなサイドチェンジで逆サイドに展開していたのも分析の成果と思う。またいつも思う事だが、湘南は若い選手にとって献身性とか攻守の切り替えとか、個々のスキル以外にプロで生きていく為に必要な要素を学べる最高の学校だなと。
 で1-3になった後、マリノスが一気に2点差を追い付くのだが、実はトイレに行っていて観ていない(苦笑)ハーフタイムで混む前にと思って40分過ぎに行ったら歓声が聞こえてきたので1点返したかと思って急いで階段を上っているとまた歓声が上がり、まさかと思ってスタンドに入ると・・・という。そして席に着いて数十秒後に湘南の4点目が決まった。前半で3-4。
 マリノスの1点目は最終ラインから湘南のプレスをかわしつつボールを前に運んで、最後はブマルのテンポを変えるドリブル突破とウーゴのシュートセンスでフィニッシュに持ち込むいい展開だったが、映像で見た2、3点目はチームとしてデザインされたというよりウーゴのセンス勝ちというゴールだったな。
 後半は交代で入った仲川が主に右サイドからいい動きを見せてチャンスを作り出し、また湘南の運動量が徐々に落ちてきたのもあってほぼマリノスペース。10分過ぎにCKからデゲネクが決めて同点にした後、勝ち越すチャンスはあったがエリア内まで入り込んだ回数の割に相手GKを脅かすシーンはそれほど無かった。4-4で試合終了。
 
 マリノスでこんなスコアは見た事が無いな。それに近いスコアは思い付く限りだと10年ほど前に日産で西野ガンバに3-4、03年の開幕戦、エコパで磐田に4-2、13年開幕戦で今日と同じ湘南に4-2という試合があるが、さすがに4-4は無い。そう言えば湘南は2年前にも川崎相手に4-4という試合をしていた。スコアは同じでも、パウリーニョのCKダイレクトボレーとか、終盤にカウンターでDFが駆け上がってクロスに合わせる運動量とか、あの時の方がまだ互いの特徴や技術を出し合う内容だったように思う。今日はそれよりも自らの弱み(マリノスならハイラインの裏、湘南ならウーゴを掴まえきれない最終ライン)を修正し切れないまま、互いに相手の弱みを突いてゴールが量産された印象。
 帰りは新横浜で軽く飲んだのでJRの混雑には巻き込まれずに済んだ。