スイス戦

 午前2時開始なので録画して朝視ようかとも思ったが、結局生で視てしまった。以下箇条書きに。

・結果だけを見るならば8年前の例(イングランドコートジボワールに連敗して本大会へ)もある訳だが、当時と比較して守備が未整備なのは気になる。CB陣とGKの連携もそうだし、サイドの守備もそう。PKを取られた場面は高徳があっさりかわされてスピードに乗った状態でエリア内に侵入された時点で勝負あった。この選手はロンドン五輪の頃からどうも代表ではプレーが全体的に軽いんだよなぁ。クラブでSBから中盤に移って新境地開拓という触れ込みの中で、代表でも中盤でスタメン出場したら散々な出来だったという試合もあったが、クラブと代表で求められているプレー(評価されるプレー)が全く違う点に未だ苦しんでいる印象。

・本田のプレーを見ていて思うのは、未だ全盛期の感覚でプレーしているのではないかという事。ピーク時は独りで突破してチャンスメイクしてゴールも決める、文字通りチームの浮沈を左右する存在だったが、現在は昔なら抜けた場面で相手DFの足が掛かったり、シュート精度、威力が落ちている状態。年齢と共に周りを使う術を覚えていたらまだまだ代表でも活躍出来るとは思うが、残念ながら今も当時の感覚のままプレーしているので、チームの結果も悪い意味でそれに比例している。
 周りを使えれば、と書いたが、おそらく本人の性格的に難しいとは思う。ブラジル大会の直前だったか、中田ヒデが「(本田は)自分で背負い込み過ぎるところがある」というような事を話していたが、この人は信じるのは己のみというか、何か問題が起こっても他者のせいになどしない反面、最終的には全てを独りで解決しようとするタイプなのだろうと思う。それは独善、我が儘とも違う独特の価値観。まぁ変わった人ではあるな。中田の本田評は当時はあまりピンと来なかったのだが、今になって実感している。この2人の接点は確か一度対談しただけだと思うが、そこで見抜いたのはさすがだ。

・という訳でこのまま本田をこれまでと同じ使い方をしても8年前、4年前を上回るのは難しいので、何かしらのテコ入れは必要。4バックならトップ下を置かず

MF:山口、長谷部、大島(柴崎)
FW:原口、大迫、乾(宇佐美)

あるいは2トップにして

MF:山口、長谷部、大島(柴崎)、原口(乾)
FW:大迫、岡崎(宇佐美)

とか。思えば8年前も直前に構成が変わって、同時に中村俊輔⇒本田という中心軸の交代もあったが、今回もそうなるのではないかなと。いやそうあらねば。可能性があるとすれば大島or柴崎、あるいはこの2人が仕切るチームになるかもしれない。