コロンビア戦

・今大会は全体的に試合のテンポが早くて、狭い時間、空間で正確にボールを前に運ぶ技術とか攻守の切り替えの意識、ダイナミズムが益々重要になるなと思っていた中で、今日の日本は早々に相手が退場した故もあるが、ボールを前に運ぶのがスムースで、特に左サイドの長友、乾の連携はゴールに近付くプレーが多かった。前半は徐々に押し込まれたけど、時間が経つ毎に相手が消耗して前に出てこれなくなった。

・大迫は前で身体を張ってボールキープして守備にも奔走して点まで決めるんだから文句なしのMOM。運動量だけでなくぶつかり合いでも相当消耗しているだろうから3戦目で上手く休める(出場時間を限定できる)展開になれば良いのだが。

・実は今大会対戦する大陸の順番は西野氏が監督だったアトランタ五輪と同じ。南米→アフリカ→欧州の順で、この順番は過去の五輪、W杯でアトランタと今回だけ。
 22年前は

ブラジル○→ナイジェリア●→ハンガリー

 で2勝もしたのに得失差で決勝T進出を逃したのだが、今回も緒戦南米勢に勝ったところまでは同じ。そして今ポーランド×セネガルを見ながら書いてるのだが、アフリカ勢がかなりのレベルにあるのも似ている。ついでに言えば3戦目の欧州勢はハンガリーポーランドとどちらも旧共産圏の国だな(笑)単なる偶然とも言えるが、ドイツW杯とブラジルW杯の日本の結果が下記のように符合したり、不思議な因縁もあったりするので、少し気になった。

ドイツW杯&ブラジルW杯
緒戦逆転負け→2戦目欧州勢に△0-0→3戦目南米勢に●1-4

丁度今セネガルが2-1で勝った。22年前もナイジェリアは緒戦ハンガリーに勝っている。だからという訳では無いがやはり次が重要だな。ここで勝点1以上取れれば。アトランタの時は残り10分を切ってから先制されて、終了間際にセルフジャッジでエリア内でハンドしてPK失点という消化不良感のある試合だったので、上手く粘って欲しい。

・今日の試合に限らず、緒戦の重要性を改めて感じる。日本は良い意味で事前の評判を覆したが、コロンビアは早々の退場は想定外だっただろうが、それ以降交代策もハマらず、とてもペケルマンが長年指導して綿密に準備してきたチームには見えなかった。全てが終わった後に何が正しかったか分かる難しさ。だからといって直前に監督を代えても良いとは決して思わないが、人事を尽くして天命を待つ、の天命の大きさもまた感じてしまう。まぁ何れにせよW杯で勝ったのは8年前のデンマーク戦以来か。それだけに1勝の重みというか勝った後の開放感もまた格別だな。