セネガル戦

・試合展開の中で追い付いたのは2002年のベルギー戦(鈴木の同点ゴール)があるけど、最終的に追い付いて引き分けに持ち込んだのは初か。コロンビア戦で懸念したアトランタ五輪との符号だが今日の結果で全く関係無くなった(笑)

・川島は昔からロングシュートへの対応に難があったが(2009年ナビスコ杯決勝、2010年南アW杯オランダ戦など)、今回のシーンを鑑みるにロングシュートというよりシュートへのパンチング対応があまり上手くないんだろうな。その後の1対1は上手く防いだり、それ以外の能力は高いだけに余計目立ってしまう。とはいえ総合力で東口、中村の追随を許さないだけにGK交代は無いんじゃないかと。もし交代するなら大会前にしているはずだし。

・今大会の香川はマークを引き付けて柴崎のプレーエリアを確保し、後半途中に本田に引き継ぐ黒子の役回りだけど、見ていて2003年のワールドユースを思い出した。当時のトップ下のスタメンは成岡だったのだが、機能しているようには見えず、毎試合後半途中に谷澤に代わった後から攻撃のスイッチが入っていたので何故最初からそうしないか不思議だった。ついでに言うとFWのスタメン茂木&阿部祐大朗も同様で、いつも交代で入るサンキュー坂田が点を取っていたので最初から使えよと思っていたのだが、今W杯を見て90分トータルで考えたゲームプランの一環なんだなと今更ながら気付かされた。もう本田は90分フル稼働は厳しいという状況から導かれたプランなんだろうけど、黒子役に徹する香川の貢献度も高い。地味だがチームへの貢献度という点で代表入りしてから一番ではないかと思う。

・準備期間が少なかっただけに今のプラン以外なさそうで、スタメン組の疲労(特に両SBと原口)は気がかり。守備だけで無く攻撃参加も頻繁に行う長友&酒井宏樹の代わりはいない。守備だけでならサイドに槙野や植田、遠藤を置く事も出来るし、攻撃なら酒井高徳がいるが、両方出来るのはレギュラーの2人だけ。攻撃陣も毎試合原口が走り回っているので、宇佐美や武藤がもっとジョーカーとして活性化してくれれば良いのだが。そういう意味では浅野がクラブでもう少し結果を出してくれていれば23人枠に入れる事が出来て、後半途中からカウンターで相手の脅威になっていたかも、とは思う。

・大会前に西野氏は神輿でいるべきと書いたが、コロンビア戦ハーフタイムに布陣の修正を指示したのが手倉森氏だったという記事や、セネガル戦で西野氏の近くにアナリスト?と思われるスタッフが何度も映ったり、森保氏が耳に外部連絡用のイヤホンを付けているのを見るに、実際も英語で言うところの監督=managerの役回りなんだろうな。