J1第22節 横浜M×名古屋(日産)


 日産スタジアムは3ヶ月ぶりか。前回からW杯を挟んだ故か随分昔の出来事のように感じる。17時過ぎにスタジアムに行ったらまだ年チケ待機列が入場中でおかしいなと思っていたら、今日は開始が19時30分、つまり年チケ入場時刻は17時だった。てっきり開始19時、年チケ入場16時30分と勘違い。お陰で席を余裕で確保出来たが、今季の席割り変更のメリットとしてこれまでのようにシート貼りしたり開門前に並ばずとも席を確保できるというのはある。特に2階で観る自分の様な者にとっては。

 夏休み期間なので観戦仲間と旅行や帰省の土産交換をしつつ試合が始まった訳だが、開始4分にいきなり名古屋が先制。名古屋のカウンターから前に出ていた中澤が中盤で空振りする形になってG・シャビエルにボールが渡り、そのままドリブルでマリノスゴール近くまで運んでグラウンダーのクロス、これを栗原がクリアし切れずジョーに渡ってシュート、という流れ。最終ラインの2人が相手の攻撃を止め切れなかったらこうなるわ、という失点だった。
 今日のマリノスは中澤を中央に右栗原、左ドゥシャンの3バックだったが、試合を通じてボールは支配するもののそれは名古屋ゴールエリアまでで、GKランゲラクを脅かしたシーンは支配率ほど多くは無かった。逆にマリノスのミスから名古屋の方に決定機が生まれていた程で。
 後半早々に松原のゴラッソ(エリア外右45度からランゲラクが一歩も動けないミドル)で追い付き、後半半ば過ぎまでずっとボールを支配して2点目を取れる機会はあったはずなのに取れなかった。正直このまま引き分けかなと思い、後半40分過ぎにトイレに行ったのだが、そこで名古屋の決勝点が生まれた(苦笑)後で見たら右サイドからの普通のクロスをジョーが栗原の上から頭で合わせたゴール。今日3バックにして栗原が起用されたのはジョー対策の要素が大きかったと思うが、試合を決める2失点に絡むようではいよいよかなと思う。CBはチアゴ・マルチンス、畠中と補強が続いているのもそれを示唆しているようにも。
 
 名古屋のサッカーは狭いエリアでのパス回しは安定していてさすがだったが、守備はやはり穴が多く、後半15分頃には既に試合時間残り10分の様な打ち合いの様相を呈していた。それでも今日で4連勝というのはやはりジョーが最後決めてくれるというのが大きいんだろうな。逆にマリノスの方は幾らボールを支配しても点を取らなければ、という試合。一番解せなかったのは後半半ば過ぎのウーゴ→大津という交代。大津の身体能力は最後どうにかしてくれるんじゃないかという期待を抱かせるものがある、というのは理解するが、以前述べたようにこの選手は自分と相手DF、自分とパスを出す/貰う味方、というようにサッカーを1対1の関係でしか捉えられていないのが致命的なんだよなぁ。故にチームとして目指すサッカーの形があって、それに沿って個々の動きが定められている今のマリノスのサッカーには最も合わないタイプのように思う。そういう選手を後半入れると言う事は戦術もひったくれも無くゴール前にボールを入れてカオス状態を作り出してどうにか身体能力でゴールにねじ込んでくれという事だったのかな?理性で判断したというより博打と言うべき交代だった。

 そのまま1-2で名古屋の勝利。今節はガンバ、鳥栖が引き分けて下位の差が縮まり、順位表の下半分(つまり10位以下)が残留争いという状況。次節は中3日でアウェイ鹿島戦だが、今日の出来を見るとやはり中澤にとって連戦はキツい。この連戦で中澤がどう起用されるか、新戦力のCBがどう試合に絡んでくるかで色々分かってくる事はあるだろうな。その出場は実力なのか契約なのか、といった類の。