J1第26節 横浜M×浦和(日産)


 さすが浦和戦+限定ユニ付チケット発売効果+3連休中日の好天もあってか日産は今季初の4万超え。こういう試合は知り合いも来るもので、試合前にはレッズサポの友人達や、マリノスサポだが10年ぶり位の友人にも会えて楽しい時間だった。マリサポの友人とは急遽一緒に観ようという話にもなった。

 マリノスルヴァン杯で2連勝、浦和はリーグで連敗+オリヴェイラベンチ入り禁止を受けての試合となったが、序盤からマリノスが押しつつ浦和が少ない好機を窺う展開になった。浦和が興梠の見事な胸トラップからのシュートを見せれば(飯倉がセーブ)、マリノスも仲川の右クロスを伊藤が得意のニアで合わせたが枠を外れた。どちらかというとマリノスから見て右サイドは優勢、左サイドは劣勢だったかな。マリノスの右の対面にはマルティノスがいたが、時折カウンターで抜け出すもシュートまでには至らず、未だチームに適応出来てないのを窺わせるプレーだった。契約年数は知らないが恐らく今季で浦和を去るようにも。逆に左は山中に対して若い橋岡(U19代表)がいたが、西川や最終ラインからのロングフィードに空中戦で優位に立っていたし、なかなかアグレッシブな動きだった。山中はトルコへの移籍話が破談になってからどうも動きが宜しくないな。試合中そのキック力を見せるシーンは少なく、開幕当初の様に中央にポジション移動して戦術的に機能する訳でも無いので、代表入りどころかJ1の平均レベルのSBになってしまった感がある。元々守備が得意な方では無いし、今のプレーなら確かに堅実な佐々木翔が代表入りするよな、というのを認識させられるプレーだった。
 そんな中で浦和が先制。マリノスゴール近くでのFKのこぼれを中央から宇賀神がミドルを決めた。このカードは大概お互いの良さを消し合う所謂“塩試合”になるのだが、その意味で浦和はアドバンテージを得た形。

 後半も展開は変わらず。マリノスはウーゴを入れて伊藤と2トップにしたり点を取りに行ったのだが、サイド深く切り込む割に決定機には至らない。という中で後半半ばに縦パスに抜け出た遠藤が中央のウーゴへグラウンダーのクロスというかパスを送り、それをウーゴがボールをキープしつつ相手GK、DFの動きをよく見て冷静に流し込んだ。これで同点。
 この時間になると浦和もマリノスゴール前までなかなかボールを運べなくなってきたので、一気に逆転という展開は十分有り得たと思う。ただ、マリノスはボールを支配する割には決定機を作れず、時間だけが過ぎていく。そんな中で後半40分近くになってトイレに行こうと席を立つも、スタンド入り口まで来た時どうも気になって後ろを振り返ったのだが、まさにそのタイミングで浦和が浮き球の縦パス1本で武藤が飯倉と1対1になり、これを沈めて浦和が勝ち越した。その後はマリノスが押し込むも決めきれず、終了間際には浦和ゴール近くから間接FKを放り込むもこぼれを拾ったユン・イルロクがクロスを上げられず、バックパスした時点で終了の笛が鳴った。FKの時点でアディショナルタイム終了間際だったのだから。あの場面はボールを拾ったら即クロスを上げるべきだった。こうして消化不良感を残したまま試合終了。

 今日もそうだが今季のマリノスは内容的に勝点1以上を取るべき試合で勝点0、つまり負ける試合が多い。ホームの神戸戦、清水戦(共に●1-2)は少なくとも引き分けるべき試合で今日は内容的には2-1、少なくとも1-1という試合だったが、結果は1-2。この勝負弱さが今の順位の原因の一つではあるかな。点を取られても取り返すだけの攻撃のメカニズムというのが今季のウリだったが、今は先制すれば逃げ切り、逆に先制されればそのまま押し切られるという去年までと変わらない。次はアウェイで磐田だが、残留争いは何より勝点の近い相手に勝つ事が大事だから、残り8試合でこの磐田、ガンバ、長崎、鳥栖は落とせない。

 ハーフタイムに友人の誕生祝いをして、試合後は新横浜の居酒屋で飲んで解散。5年ぶり位に訪れた店だったが楽しく飲めた。