J1第29節 横浜M×札幌(日産)


 3月の柏戦以来の金曜開催。試合前に色々買い物があったので品川から新幹線で向かったのだが、金曜夜の新幹線は久々で混むのを忘れていた。通路まで人が溢れる中で新横浜着。今日は夕方一時雨という予報だったが、到着後に結構な量が降り出した。まぁ日産スタジアムは屋根があるので心配ないが、仙台戦に続く悪天候。先日今季の観客動員でツいて無い面を挙げたが、天候もそれに加えたい。

 今日の札幌は都倉、福森ら主力が出場停止なのでいつものようなサッカーは出来ないかなと思っていたのだが、前半10分過ぎ迄のマリノスの攻勢を凌ぐといつも通りのミシャサッカーを見せ始めた。ボールを繋ぎつつ時にはサイドを大きく展開するロングパスを交える、広島や浦和で見せてきたサッカー。何度かマリノスゴール前に近付き、オフサイドで2度ゴールを取り消された後でジェイが右サイド斜め45度から低めの強烈なシュート決めて札幌が先制した。
 札幌の中で特に印象深いのはチャナティップだな。生で観るのは初めてだが、観ていて楽しい選手とでも言うか、重心が低く切れ味のあるドリブルでマリノスはなかなかこの選手を捕まえられなかった。今季は6点決めているが、もっと取れる力はあると思う。この選手の活躍で他のタイ人選手がJリーグでプレーするようになったのを鑑みるに、セリエAにおける中田英寿ブンデスリーガにおける香川真司のような位置付けと言えるかな。その他ではリオ五輪世代の荒野がいつの間にか中盤でボールを捌く選手になっていたのには驚いた。確か以前は前線のサイドアタッカーだったと思うが、あまり得点力は無かったのでポジションを後ろに下げたのかな。札幌で言うと今日出場停止だった宮沢も最初FWだったのが中盤になって才能が開花したのでそれも影響したのかもしれない。
 ここ最近のマリノスは先制すれば勝ちきり、逆に先制されればそのまま負けるという去年までと同じ様な展開が続いていたので先制された後どうなるかと思ったが、前半半ばに同点、前半終盤には逆転出来たのは大きかった。同点ゴールは仲川がゴール前でパスを受けた後切り返して近くの相手の逆を突き、シュートしたものだが、こういうシーンを見るに今は相手の動きがよく見えているのだろうと思う。これでリーグ8点目。このサッカーのサイドアタッカーとしてはやはりこれくらいの得点力が欲しい。

 後半もマリノスが押し気味に進め、時折札幌がチャナティップや左サイドの菅のドリブルで打開するもゴールは生まれず。マリノスは途中から喜田、中町を入れて試合を締めにかかった。前節も最初に投入されたのは喜田だったし、これまでと違ってここ最近のポステコグルーは手堅く勝点を稼ぐ事に徹している。今季ここまで観ていて選手や布陣を試合中に変えて劣勢を覆す、といったタイプでは無いと思うが、そこはさすがW杯予選のプレーオフを勝ち抜いて本大会出場させただけはある。

 ハーフタイムには観戦仲間にプレゼントを贈呈し、帰りの混雑を考えてアディショナルタイム突入と同時にスタジアムを出て帰宅。そうそう今日は照明がピッチだけ無くスタンドにも当てられてかなり明るかった。

これまでスタンドは暗かったので慣れなかったが(笑)、今後はこれがスタンダードになるのだろう。