J1第30節 浦和×鹿島(埼スタ)


 今節のマリノスはアウェイでガンバ戦だが、今日は午前中に別件の予定が入って大阪には行けず、どこか近隣の試合でもと思って日程を見たら埼スタで浦和と鹿島の試合が。好カードで昼の試合だし、来週また同じ場所に行くのでその下見も兼ねて(笑)、元日以来の埼スタ行を決めた。

 午前の予定を終えた後そのまま向かうには早過ぎるので、寄り道して江東区の砂町銀座に向かった。ここに浦和の興梠の親族が経営するローストチキン屋が最近開店したとの事で、浦和サポの友人からもお薦めされていたので行ってみようかなと。23区東部の地理には疎く、まず砂町銀座というのが何処にあるのかも分からなかったのだが、地下鉄東西線東陽町駅からバスで10分ほどの場所だった。この辺りは都心から放射状、東西にJRや地下鉄が延びているが、それらを南北に繋ぐ鉄道路線は少なく、バスがその役割を担っている。砂町銀座を通るバスも5分置きに出ており東陽町駅のバス停に着いてすぐ乗ることが出来た。

 商店街の入り口。細長い通りが数百メートルに渡って続き、中には様々な店が連なっているが、特に総菜屋が多かった。都内の商店街というと武蔵小山や戸越銀座は知っていたが、ここはそこまで観光地化されておらず、より近隣住民の生活に密着した(つまり本来の商店街の姿)印象。

 目的の店は通りの中程にある。元々地元宮崎に店を出していて、今回初の支店として東京に進出したという事らしい。ここで買ってスタジアムで食べようかとも思ったが、事前に調べると「冷めてもおいしい」という評判だったので夕飯用に少し多めに購入。その後は商店街の中にある中華屋で昼を食べて埼スタへ。バスで都営新宿線西大島駅に向かい、そこから市ヶ谷で南北線に乗り換えてそのまま浦和美園まで。代表戦だと都内から混み始めるのだが、浦和戦だと1つ前の東川口駅までは比較的空いている。
 浦和美園も来る度に新しいマンションや家が建ってリアルシムシティを体感するのだが、さすがに駅周辺は大分街らしくなってきたな。驚いたのは駅前に東横インが出来ていたこと。どう見てもベッドタウンのこの街に何故だろうか?あるいはここにホテルを建てても十分採算が見込めるくらい(主にインバウンドの増加による)都内のホテル不足は深刻だとか?それはともかくスタジアムまで歩き、開始1時間ほど前に到着。

■試合
 試合前にはコレオグラフィが行われた。最初はトップの画像のように赤白黒三色旗の模様の上にエンブレムを出していたのだが、少し経つとエンブレムが引っ込んで実物の三色旗の大旗が無数にゴール裏にはためくという演出。コレオグラフィの上に大旗というのは余り聞いたことが無く、どこか幻想的ですらあった。

 試合は開始から浦和がボールを保持しつつ押し込み、鹿島はカウンターで活路を見出す展開。浦和は何度かチャンスがあったのだが決めきれず、こういう時はカウンターでやられたりするものだと思っているとやはり前半の終わり頃にカウンターから西が決めて鹿島が先制。そのまま前半が終わって後半も序盤から浦和が押していたのだが、決定機を鹿島GKクォン・スンテがセーブした直後のCKから岩波が合わせて同点、それから10分しないうちに武藤がミドルを決めて一気に逆転した。
 ここから鹿島は鈴木優磨を入れるなどギアを上げてきて浦和を押し込むようになる。鈴木はこの前のルヴァン杯は休養?でベンチ入りもしていなかったが、プレーを見ているともう完全に“若手”ではなく鹿島にとって不可欠な戦力であるというのがよく分かった。クロスに飛び込むだけでなく、少し引いた位置でボールを受けてキープしつつ周りの味方に展開するプレーも出来る。同い年の北川が呼ばれたのだから、11月の代表戦はこの選手も呼ばれるはず。
 2-1となった後は鹿島がずっと押し込んでいたのだが最後決めきれないままアディショナルタイムを迎え、浦和のカウンターで武藤が一人で持ち込んでそのまま決めて勝負は決した。試合前に映像装置で映された情報で武藤がゴールを決めた試合は過去29勝2分と圧倒的に分が良いとのことだったが、これで30勝目と言うことか。鹿島は先週の三ツ沢の試合と得点経過は異なるが、ある意味で似たようなものではあった。これまでは勝負所で最低限の結果を持ち帰っていたのが、惜しいところまで行くが最終的な目的は達せずという点で。先週はあと1点まで追いすがるがルヴァン杯敗退、そして今日は先制し、終盤押し込むも勝点0。今はACLという大目標があるために目立たないが、逆に来週水曜のACLの試合に重圧が掛かってしまったようにも。
 今日はずっと晴れていたのだが、ハーフタイム辺りから雨が降り始め、後半には豪雨で遠くには稲光も見えるほどだった。試合後にはパラつく程度だったが、雨雲は南下したので、雨と共に帰宅。