ルヴァン杯決勝 湘南×横浜M(埼スタ)


東京十社巡り
 例によってそのまま埼スタまで北上するのは面白くないので今日は東京十社巡りの続きをば。都営三田線白山駅からは根津神社白山神社が徒歩圏内にあるのでまずは6月に行った根津神社を再訪。早朝まで雨が降っていたせいか境内は清々しかった。

参拝し、御朱印を貰った後は白山駅方面に戻り、白山神社へ。

ここは平安時代に石川の白山を祀る白山比咩神社(加賀国一宮)から勧請された社で、鳥居は大きいが周りを住宅に囲まれ、地元の神社と言われたら信じてしまいそうな規模。また御朱印は別紙に記載する形だった。御朱印を貰った後はいよいよ埼スタへとなるのだが、歩いて10分掛からない場所には南北線本駒込駅があり、そこから直接浦和美園へ行くことが出来る。都心の地下鉄や東急沿線もそうだが乗換駅として隣接していないが歩いて数分の場所に違う路線の駅があると、こういった散策時には便利。また住めば行動範囲が広がって楽しいだろうなと思う。
 南北線に乗った後、実は買い物していないのを思い出し、浦和美園に着いた後は駅前のコンビニは激混みなのでスタジアムと反対方向にあるイオンに行った。ここも出来てから随分経つが、行くのは初めて。買い物した後スタジアムまで歩くのは面倒だったのでバスに乗ることにしたが、意外とすんなり乗れてしまった。12時前にようやくスタジアムに到着。今回はQRコードチケットだったのだが、ゲート前でスマホwifiを拾おうとしてネットが繋がらず、チケット画面が出なかった時は一瞬焦ったが、wifiを切ったら表示されて無事入場。

■試合
 湘南とは今季1勝1分、ホームで4-4、アウェイで1-0という結果なので打ち合い、一点勝負どんな結果も起こり得るとは思っていたが、試合は序盤から湘南がアグレッシブに攻める展開。湘南はCKでも色々と変化を付けてきて、この試合の為にマリノスを研究し、仕込んできたんだろうなというのを伺わせるサッカーだった。基本的にはサイドからの攻撃が多かったが、最前線の山崎がドゥシャン相手にもよく身体を張って競り勝ったりボールを収めていたのも大きかったな。マリノスは最終ラインから繋ごうとするもそこに湘南が複数でプレスを掛けてくるので前に蹴り出さざるを得ずボールを奪われる悪循環。ただ湘南は最後の精度を欠いていたので、序盤の15~20分を凌げば落ち着いてくるかなとは思った。また松原から仲川へのロングフィードが通る場面もあり、準決勝の鹿島戦の様に仲川、天野らがサイド起点にワンチャンスをものにする事も考えられた。
 だが20分を過ぎても基本的には湘南が押す展開は変わらず。この辺りから一緒に観ていた観戦仲間と何かがおかしいという話になってきた。鹿島戦でも書いたが受けに回った時の反発力の無さなんだよなぁ。流れに身を任せてしまうとでも言うか、一旦受けに回るとそれを変えようとプレーで示す選手がいない。そんな中で前半35分頃に杉岡の見事なミドルが決まって湘南が先制。湘南としては先手必勝で序盤から攻めてきただけに前半の内に点を取れたのは大きかった。
 さすがにハーフタイムを挟んで切り替わったのか、後半はマリノスが押す展開が続いた。ただここでもお約束のサイド→クロスばかりで秋元を脅かすシーンはそれほど無く、中央で湘南DF陣に跳ね返されるシーンの繰り返し。湘南も身体を張って守っているのだから点を取る為にはそれ以上の技術なりアイデアなりを出さないといけないがその工夫が足りなかったな。また今日は遠藤がベンチにも入れずユン・イルロクがスタメンだったが、この左サイドがブレーキになっていた感もあった。ユンは周りを使う動きなどは上手いがサイドアタッカーというより2列目の選手の様な動きでこのポジションで求められる動き(縦への突破、切り込んでのシュート/アシスト)は満たしていない。またリーグ戦では9/16浦和戦以来出番が無く、その間10/14鹿島戦(ルヴァン杯準決勝第2戦)に10分弱出ただけという試合感の無さやここ最近左は遠藤で固定されていたのもあってコンビネーションにも難があった。
 このまま湘南が逃げ切って初優勝。終盤にエリア内でシノヅカが倒れたシーンなどもあって表彰式では審判団に対してアウェイゴール裏からかなりのブーイングも飛んだが、リーグ戦ホーム広島戦と同じで思う様にならない現実の鬱憤を主審にぶつけているだけ。かつては決勝に行けば勝つのがマリノスだったが元日に続いてこれで決勝2連敗。上でも書いたが自分達の力で流れを引き寄せられない押しの弱さがここ最近顕著になってしまっている。後半にはドゥシャンが最終ラインからドリブルで持ち上がるシーンもあったが、あれはどうにかして流れを変えたい、湘南の意表を突きたいという思いからのプレーだったのだろう。それを感じ取れる選手が他に何人いるか、ということ。

 帰りは浦和美園の隣、東川口で軽く飲んで、武蔵野線常磐線上野東京ラインと少し大回りして帰宅。浦和戦と違って今日は東川口で降りる客はいないだろうと思っていたら結構いて驚いたのだが、武蔵野線南浦和に行って京浜東北線に接続するルートもあるのを知った。ルヴァン(ナビスコ)杯の決勝を観に行ったのは旧国立で開催された2012年以来埼スタになってから初めてだったが、この試合はやはり今日のような快晴が似合う。