キルギス戦

・丁度家に帰ってTVを付けたらキックオフ直後で、数秒後に山中のゴールが決まった。トッテナム時代のベイルがCLでインテル相手に決めたのに似た、強烈な左足だった。最近はマリノスでポジション変動する左SBという役割が定着しているが、個人的にベイルみたいにポジションを上げて攻撃性能を開花させる可能性もまだあると思っている(笑)この選手はやはり守備の軽さや終盤の運動量低下がSBとして不安要素なので。

・伊東純也は決定機2つ外したが、ああいうシーンでしっかり決める選手ならリーグで二桁取ってるだろうなとは思った。プロ入りしてからリーグ戦ゴール数は4→7→6→6(今季は32節時点)とチャンスの割に少ない。あの速さは国際大会なら延長とかで後半相手の足が止まってきた時の切り札として面白いが。

・守田は前半は守備で目立っていたが、後半は徐々に慣れてきたのか縦パスを通すようになって3点目のアシストのアシスト。フル出場して柴崎や2列目、トップの海外組と組ませたのは、スタメン組でもやれるかのテストだったんだろうな。そこでも問題無くプレーしていたし、おそらく確実にアジアカップにエントリーされるはず。この選手は大卒1年目だがW杯前から川崎でレギュラーを取っていたので興味があったのだが、単なる中盤のフィルター役に止まらないパスセンスや足下の上手さが面白いなと思って7月末に予想したカタールW杯23人枠にも入れている(笑)これでゴールも決めるようになったらあっという間に欧州に行くのでは無いかと思う。プロでのデビュー戦から9ヶ月で代表スタメンてのは大卒1年目として望みうる最高の到達点だと思うが、今年がW杯イヤーでW杯後に世代交代が図られたのも幸いしたな。これが去年だったら12月のEAFF選手権には呼ばれても定着は難しかっただろうし。

・後半に南野、中島、堂安を入れた後は攻撃のスイッチが入って停滞していた流れがまた変わったが、見ていてザック時代のタジキスタン戦だったか、香川、乾、清武の新旧セレッソ勢が揃って綺麗にボールを回していたシーンを思い出した。確か1点くらい見事な連携で崩したゴールがあったが、それよりも相手が構えている狭いスペースに敢えて突っ込んで綺麗にパスを通そうとして何度もカットされた方が印象深い。今にして思えばあの2012~14年頃の代表は勝利やゴールよりも華麗さが優先されているかのような危うさがあった。どうも今日の後半はその匂いがしたのだが、2011年大会は緒戦は終了間際にようやく追い付き、2戦目は川島が退場したりとGLから色々あった中での優勝だった。今日の相手のレベルならともかくアジアカップではこういった不測の事態や思うにならない時間帯もあるはずなので、楽しさも結構だがもっと強かさが欲しい所。

アジアカップメンバーはこんな感じか。

()は可能性のある選手
GK :東口、権田、シュミット(中村)
CB :吉田、冨安、槙野、三浦(昌子)
SB :酒井、室屋、佐々木、山中(長友)
MF :柴崎、遠藤、守田、青山(三竿)
2列目:中島、堂安、南野、原口、伊東
CF :大迫、小林、北川(鈴木)

少しSBが不安だが長友が早期復帰してもあまり無理はさせられないので今回の4人がそのままと予想。CFは今日の試合で杉本が厳しい出来だったのでボールを収められる小林か。この選手の場合負傷が無ければ、だが。後は今回負傷辞退した鈴木優磨がぶっつけ本番で選ばれるかどうかだが、昌子や三竿含め鹿島勢はこれから年末まで天皇杯、クラブW杯が続いてほぼ休み無しでアジアカップなのでコンディション面で選ばれるかどうか。昌子は冬の移籍期間で欧州に行くという話もあるし尚更。

キルギスは他の中央アジアの国々が「~スタン」と付いている中でこの国だけ付かないのが不思議だったが、元々キルギスタンと名乗っていたのを現国名に改称したらしい。ただし旧称も公式に認められているので英語だと「Kyrgyzstan」表記もある。アジアカップではトルクメニスタンと対戦予定なので、これでウズベキスタンタジキスタン、後はUEFAに転籍したカザフスタンと合わせて中央アジア勢全てと対戦。