ベルマーレ創立50周年記念試合 ベルマーレレジェンド×マリノスレジェンド(湘南BMW)


 国内シーズンもオフに入って冬の観戦は高校選手権くらいかなと思っていたところにこんな試合が。平塚に行くのは5年振りだが、ただ行って帰るのも面白くないので試合前にどこか行こうかなとマップを見ながら目に入った寒川神社に行くことにした。
 という事で相模線に乗ったのだが、首都圏近郊にこういう単線路線があるのには驚かされる。最寄は宮山駅だが、相模国の一之宮のお膝元の割に駅舎はこじんまりとしていて周辺も圏央道が目立つくらいで長閑な場所。

駅から10分足らずで到着。

 色々縁起を読んでいて、古代は相模湾がこの辺りまで入り込んでいたとのことだが、鹿島神宮然り、大宮の氷川神社然りでやはり古い神社は海(水)との関わりが深い。最初は沿岸の小高い丘の上に何かを祀る祠のようなものが建てられて、それが徐々に規模を大きくしていったのだろうな。
 参拝して御朱印を貰ってさあ平塚へ行こうと思ったらここで雨が降り出してきた。予報から覚悟はしていたが思ったより雨脚が強いのは誤算だった。スタジアムまでは相模線、東海道線平塚駅に向かい、そこからバスで15分程度なのだが、雨はまだ強かった。着いたのは開始20分程前だったので屋根下はやはり埋まっていて仕方なく9/29仙台戦以来の雨に打たれながらの観戦。ここは5年振りだが両ゴール裏の端にチームカラーの座席が置かれていたりとか、幾つか変わっている所はあった。

新スタジアム構想もあるようだが、やはり座席がチームカラーだとホーム感が増すので、もし専スタが出来るなら緑と青に染まったスタンドになるのを願う。

 この試合に行こうと思ったのはメンバーが自分が小中高時代に観ていた選手達が多かったからなのだが、小村、三浦文丈といった当時のレギュラークラス以外に岡山、平間、井手口、阿部祐大朗といった当時の若手選手、サブメンバーも結構多くて懐かしかった。ベルマーレも名良橋、岩本、ベッチーニョ、小島、呂比須といった選手がいたりで。後、石川ナオがマリノスのユニを着てプレーする姿を観られたのも良かった。殆どの選手がシャープな体型でなかなか動けていたのだが(特に金田喜稔は今年還暦とは思えないプレーぶり)、マリノスの山田は一番現役時代と“変化”してたかな(笑)この選手のプレーは95年の名古屋戦だったか、エリア外中央からのミドルなど2点決めて2-0で勝った試合が何故か強く印象に残っている。
 試合中はベルマーレのスタジアムDJが実況しつつベンチに下がった選手が入れ替わりで解説していたのだが、特に終盤に登場した高田保則の喋りが上手くて面白かった。この選手も99年ワールドユース準優勝メンバーなんだよなぁ。あのチームも高原と2トップを組む相手をずっと探していて、何人も試されて最終的にこの選手や播戸、永井が選ばれたのだった。やっぱ10代の頃は好きなチームだけでなく国内外問わずサッカー全般を貪り読んで見ていたので、今でもふと当時の記憶が蘇ってきたりする。
 試合はマリノスレジェンドが3-2で勝利。リードしたマリノスがATにPKを得るもマリノス側がそれを拒否して同点のお膳立ては整ったのだがそのまま試合終了と(笑)試合後は両チームからマリノス木村和司ベルマーレ小島伸幸が挨拶したのだが、小島氏が「今ここにいる小学生が50年後孫を連れて100周年を祝えるように歴史を繋いで欲しい」というような内容の事を言ったのが強く印象に残っている。そうそうハーフタイムには元ベルマーレ会長だった河野外相も挨拶していた。

 こういう雨降りの試合にありがちだが、試合が終わると雨は止んだ。帰りは平塚駅まで歩いて東海道グリーン車に乗って帰宅。電故でダイヤが乱れていて駅に止まる度に長い停車時間があったりしたようだが、疲れで意識を飛ばしてたのでそれほど気にならず。