岩手行(2日目)

 2日目はまず浄土ヶ浜に向かい、遊覧船に乗船。湾内はエメラルドの澄んだ色をしていた。

 船内ではガイドさんが色々案内してくれたのだが、この船は震災時は沖合に出て津波の被害を免れたという(湾内に留まると勢いを増した津波のエネルギーを直接受けてしまうが、沖合ならば波が上下するだけで被害は抑えられる)。また船内にはウミネコ用のパンも売られていて(人間も食べられる)、途中何羽も寄ってきた。そんなこんなで見事な景勝を眺めつつ40分の船旅は終了。

 浄土ヶ浜を出た後は駅前で車を返却し、昼食へ。まだ11時前だったが、注文して出てきたのは11時過ぎだったし、店を出ると既に行列が出来ていたので早めに入って正解だった。

ウニ、エビ、ホタテだけでなく蟹の足も2本入ってる豪華さ。追加で牡蠣も注文した。マグロもよくある薄切りではなく豪快なブツ切りなのも良い。
 昼食後は盛岡に向かう予定だったが、バスで直接行くのも味気ないなと色々時刻表を調べた結果、釜石まで三陸鉄道で南下し、そこから盛岡行きの直通列車に乗る事にした。12:26の電車まで小一時間あったので、近くの神社を参拝し、御朱印を頂く。

令和最初の御朱印。ここは源義経が北に逃れた途中立ち寄ったとの伝説もあるらしい。
 そして三陸鉄道に乗車。さすがGWだけあって団体客もいてかなり混んでいて座れなかったほど。

 宮古から釜石までは1時間20分程だが、途中トンネルを抜ける度に新しい入り江と建設中の堤防が目の前に広がるのは昨日見た通り。釜石の手前の鵜住居(うのすまい)の駅前には今年のラグビーW杯開催スタジアムも見えた。

 釜石駅に到着後、その30分後には盛岡行きの快速電車に乗車。丁度J1の試合をやっている時間帯だったが、途中の遠野辺りまでは山間部を走って携帯の電波も圏外な所が多く、半分意識を飛ばしていた。遠野を過ぎる頃には電波も安定してきたのでDAZNで試合を視つつ、盛岡へ。座れたからまだ良かったが、結局2時間20分の電車旅。新幹線や特急以外の在来線でこれだけ乗ったのはそれこそ学生時代の青春18きっぷ旅以来か。

 盛岡ではまず西口の高層ビルの展望台に向かった。

 やはりこの街は岩手山の存在感が大きい。ホテルにチェックイン後は駅前に戻り、冷麺を食す。友人から薦められた店に行ったのだが、近くにある別の人気店で行列が出来ていたので嫌な予感がしたらやはり混んでいて結局50分待ち。この店は焼き肉店でもあったが冷麺だけで良いのでカウンター席かなと思っていたら、何故か4人掛けの焼き肉コンロ付席に通されたので、冷麺に加えてカルビを1人前だけ。

 冷麺自体あまり食べる機会は無く、たまにコンビニのを食べても美味いと思ったことは無いのだが、ここは麺自体に味が染みていて、スープも単に辛いだけでは無い旨味もあって初めて美味いと思った。こうして2日目が過ぎていった。