天皇杯3回戦 G大阪×法政大(西が丘)


 この天皇杯3回戦は三ツ沢で横浜ダービーというカードもあったが、去年の天皇杯でも当たったし、中村俊輔横浜FCの選手として出場とか、どうもピッチ外の話題ばかり目立っていたことにうんざりしていたのもあってパス。まぁチケは速攻完売したようだから、観に行こうと思っても行けなかった可能性が高いが。
 代わりに西が丘のガンバと法政大の試合に行くことにした。最初は上田綺世を観てみたいというのも理由の一つだったがサッカー部を退部して鹿島に行ってしまい、ならばと思っていた食野も移籍という(因みにこの2人は同じ98年生まれ)。それでもマリノス以外でこうしたJ1vs大学勢を観るのは初めて(のはず)だから楽しみだった。

 友人と赤羽で待ち合わせして、そんなに混まないだろうと思って開始15分位前に行ったら西が丘は既に満員で、友人が席を見付けてくれたので助かったが、これは予想外だった。3回戦は各地で客の入りが結構良かったようだが、下位カテゴリのホームにJ1など上位カテゴリを迎えるという構図、そしてお盆休みの人が多いってのが大きいんだろうな。この西が丘の場合は、東京旅行を兼ねて大阪から来たガンバサポは多かっただろうし、自分が座った法政側バクスタも学生やその家族、OBらしき人などがメインだった。まぁガンバの場合は東京にもそれなりにファンが多いというのもあるかもしれないが。
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 2年前同じ西が丘で観たこの試合でもアウェイ側をホーム側と同じくらい埋めていた。

 そんな中で試合が始まったが、ガンバは先週末のリーグ戦から東口、三浦など6人がそのままスタメンに残るなどメンバーを揃えてきた。開始から両サイドの突破をメインに攻め込むのだが、法政の中央の守備は堅く、また球際でも当たり負けしないのでパスで崩そうとするガンバにとってはやりにくい相手ではあったな。特に法政のCB加藤はあまり上背は無いが強さと統率力がある選手で、観ているこっちは勝手にカンナバーロと呼んでいた(笑)経歴を見たら広島ユースの出身らしい。そうしてガンバが攻めあぐねているうちに法政が右サイドからパスを繋いで中央からフリーでシュート、これが綺麗に決まって先制した。その後もボール支配こそガンバだが効果的に攻めるのは法政という流れは変わらず前半が終わり。今日のガンバベンチには倉田、宇佐美、アデミウソンが控えていたので、後半は確実のこの中の誰か、あるいは全員出てくるだろうとは思った。
 後半はまず井手口の代わりに倉田が入り、その少し後に宇佐美が入って多少前にドリブルで仕掛けたりゴールに近付くプレーが増えていったが、攻撃がサイドからのクロスばかりであまりに単調ではあった。そんな中でCKから法政が追加点を上げてまさかの(試合内容からしたら妥当な)2-0と。これでガンバはアデミウソンも入れて攻め込むのだが、やはりサイドからのクロスばかりで法政GK中野を脅かしたシーンはそれほど無かった。逆に法政は途中出場の紺野がカウンターから何度もドリブルを仕掛けてガンバゴールに近付き、場内を沸かせていた。この紺野という選手は小柄だがドリブルにキレがあって良い選手だなと思ったらユニバ代表で来年のFC東京加入が内定しているらしい。タイプとしては川崎の長谷川に近いかな。こういうタイプは高校時点では体が出来ておらずプロでは厳しいが、大学の4年間である程度の当たり負けない強さを手に入れてよりドリブラーとして相手にとって恐い存在になったりする。

 ATは5分もあったがそのまま法政が逃げ切って2-0勝ち。内容的にも法政の完勝と言える試合だった。天皇杯でこういうジャイキリを生で観るのは始めて。これまで観た中では03年のマリノスvs市船カレン・ロバート、増嶋がいた)の2-2からのマリノスPK勝ちが一番ジャイキリに近かった。
 ガンバは最後宇佐美やアデミまで入れたのに殆ど攻撃が作れなかったのは気になったな。先ほど書いた様にサイドをえぐってクロスに終始してこの2人の武器である短い振りからの強烈なミドルを打つシーンは殆ど無かった。どうも宮本ツネは守備に関しては細かいが攻撃は選手任せという話があるが、あながち間違いではないのかも、と思わせる内容だった。もしそうならC大阪のロティーナがそうであるように攻撃を担当するアシスタントの存在が必要になると思うが・・・。今度の日曜は絶対に落とせないホーム磐田戦なのでそこでどうなるか。まぁ人任せである以上攻撃陣が爆発ということも考えられるが出たとこ勝負だよなぁ。

 帰りは再び赤羽に戻り、友人と軽く飲んで帰宅。色々とサッカーやその他諸々有意義な話を聞くことが出来た。