J2第41節 東京V×徳島(味スタ)


■都内散策
 今週はJ1は休みだがJ2は開催。近場だと町田×柏という柏の優勝が掛かったカードもあったが、味スタのカードに心惹かれたので行くことにした。順位としてはヴェルディは中位、徳島はプレーオフ圏内だが、ヴェルディは永井氏が監督になって繋ぐサッカー、徳島もR・ロドリゲス監督の下、選手を抜かれてもしっかり後釜を育て、戦術的にもよく訓練されたチーム、というイメージがあったので是非この眼で観てみたかった。
 今日は天気も良く、試合は15時からなので午前中は都内をブラブラ。まずは新国立へ。行くのは去年の7月以来だが、今月竣工だけあって外観や構内の植木もほぼ出来上がっていた。

周囲の道路も綺麗に舗装され、千駄ヶ谷門の前には新しいビルも出来ていて、もはや以前の古びたイメージはない。

 最初は周りを一周したら移動しようと思っていたが、途中日本青年舘があった場所にオリンピック委員会の新しい本部が建っていて、1、2階はミュージアムになっていたので入ってみた。

 五輪の歴史や歴代聖火トーチの展示といった所謂博物館的な要素から、時代を築いたアスリート達のメッセージを聴くコーナー、また映像装置を使って100mのボルトやマラソン髙橋尚子の歩幅を地面に再現するアトラクションもあって意外に楽しめた。入場料は500円也。
 その後まだ時間が合ったので大江戸線で都庁前まで行って都庁の展望台(無料)に上ってみたかったのだが、行くと海外からの観光客を含む大勢の人がエレベーターに並んでいたので断念。やはり無料で地上200mの展望台というのは観光情報としても知れ渡っているということか。このまま引き返すのも勿体無かったので、近くの新宿十二社 熊野神社に参拝して御朱印を拝領した。新宿の総鎮守とのこと。

 ここから味スタへは一旦新宿に戻ってから京王線に乗るのが王道だが、敢えてそのまま歩いて(約1km)初台から京王線に乗るルートにしたら丁度準急が来て、おそらくナビが示したルートより1本巻けたはず(笑)開始にはギリギリ間に合った。

■試合
 序盤はヴェルディがボールを支配して徳島がブロックを作って守る展開。永井監督はさすが吉武監督(元U17代表、今治監督)の教え子だけあってパスサッカーへのこだわりを感じさせたが、徳島のブロックを崩す動きは見られず。前線のジャイルトン、レアンドロは徳島の最終ラインと中盤の間のスペースでボールを受けてそこからどうにか前に展開しようとするもののなかなかパスが合わない。そうしている中で徳島が押し返してカウンターでチャンスを作り、前半終了間際に杉本のミドルで先制。この選手はヴェルディユース出身。ゴール後はバクスタにいたヴェルディサポからも幾つかの拍手があった。
 後半も早々に右サイドからのクロスを逆サイドにいた河田が合わせて徳島が2-0。ここから後半半ばまでは徳島ペースだったな。カウンターでもボール支配でも両方対応出来る柔軟さがあって、チームとして戦術が徹底されているから、相手ゴール前でも迷いが無く、それがシュートに結び付いていた。そこはさすが現監督で3年目という熟成度と、選手を抜かれてもしっかり後釜を鍛えられる指導力の賜物か(そうした選手を獲得する強化部門の力も)。
 ヴェルディは後半半ばにCKの流れから小池が1点返して残りは押し込んでいたのだが、やはり最後の局面で相手の予想を越える動きには乏しく、そのまま2-1で徳島勝利。ヴェルディとしては監督が途中就任だけに今目指しているサッカーを体現するのは容易では無く、今はベース作りなのかとも思わせる内容だった。今日も17歳の山本、19歳の森田がスタメン、U17W杯から帰ってきたばかりの藤田が途中出場と育成組織は健在。まぁマリノスが畠中、渡辺の2人を引き抜いたように、そうした逸材を出来るだけ引き留めつつ昇格を狙えるチームを作らないといけない難しさはあると思うが。
 
 今日は午前中から雲の無い爽快な晴れだったが、夕方になると冒頭の写真のように綺麗な夕空になった(それまではバクスタに西日が差し込んで観戦に難儀したが)。試合後にメインスタンド側に歩くと富士山も綺麗に見えていた。

 こうした風景を見るとシーズンも終盤に入ったのを実感する。