高校選手権2回戦 昌平×興國(駒場)


 大晦日と元日に予定外の観戦が入り、3日連続となってしまったが、前から予定していたのはこの試合。駒場は一度行ったことがあるだけで改めて行ってみたかったのと、興國高校はここ数年毎年のようにプロ入りする選手を輩出するのでその名を何度か耳にしてはいたが、今回が初出場と聞いて興味があった。
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※前回の駒場行は実に12年前。何故駒場で大宮戦?と思ったが、大宮公園サッカー場(現NACK5スタジアム)が改修工事中だったんだな。アウェイゴール裏に行って試合を観てすぐ帰っただけなので、今回はスタジアム内を色々見て回りたかった。

 11時過ぎに浦和駅に着くと駅前のバスロータリーで長蛇の列があったので嫌な予感がしたらやはり駒場行きのバス待ち列だった。臨時バスが出る訳でも無く、このまま約2km、20分程かけて歩こうか迷ったが、別路線のバスに乗り、途中下車して1kmほど歩くことにした。
 高校サッカーを観る時は何処のスタジアムでもメインスタンドでのんびり、という感じなのだが、スタジアムに着くと既にメインは満席でバクスタの入場待機列が続いている状態。結局座れたのは試合開始3分ほど経ってからだった。バクスタ2階もほぼ満席。

 後で公式記録を見たら入場者数は14,741人。地元埼玉勢の試合とは言え神奈川、東京の高校が三ツ沢、等々力、駒沢等で試合をしてもここまでは埋まらないだろうし(世代別代表の有名選手がいたら違うかもしれないが、例えば今大会は予選で敗退した桐光の西川など。)、埼玉のサッカー熱の高さを感じる。

 興國を観に来た訳だが、試合は終始昌平ペースだった。興國はGKからのビルドアップが丁寧で最終ラインの前辺りまではボールを繋げるが、そこで昌平に上手く対応されて、サイドに大きく蹴り出すしか無い状態。逆に昌平が上手くサイドを使って相手ゴール前に近付くシーンが目立った。昌平は小柄なドリブラーが多かったものの、ドリブル一辺倒でもなくパスも組み合わさったバランスの良い攻撃だったが、興國が守備では人数を掛けて守り前半は0-0。大晦日の試合然り、後半に大きく流れが変わることも考えられ、まだ勝負は分からなかった。
 だが後半も流れは変わらず、早々に昌平が先制、その約5分後にはGKからのボールを受けたCBからボールを奪ってそのままゴールに流し込んで2-0。1点ならどうにかなったかもしれないが、2点となると興國にとって厳しかったな。因みに2点目を決めた鎌田大夢は鎌田大地(フランクフルト)の弟とのこと。兄はガンバジュニアユースから京都の東山高校という経歴で弟は埼玉の高校てのは珍しいなと思ったが、中学時代はJFAアカデミー福島らしい。長身のパサーである兄と違い、小柄なアタッカータイプの選手。
 その後昌平は引き気味になり興國が押す展開となったが、昌平に上手くコントロールされて決定機までは作り出せずそのまま終了。元々興國を観に行った中で、昌平の素晴らしいサッカーが目立つ試合だった。
 これを書いているのは1/3の3回戦後なのだが、この試合も終了間際のゴールで國學院久我山に勝利して準々決勝進出。次の相手は青森山田だが、ここでこのカードは勿体無いよなぁ。この試合が事実上の決勝になるかな。

 今日はスタジアムを色々見て回るつもりが結局バクスタ1階を少し見て回る程度になってしまった。レッズも平日の天皇杯くらいでしか使わないだろうし、行くとすればまた来年の選手権か。