九州行(2日目)

 今旅を計画するにあたり、法事の後は九州の未踏地に行こうと思って地図を眺めて目に留まったのが壱岐だった。対馬も考えたがその広さを考えるととても1日、2日で周り切れず、まずは福岡から近場のここかなと。移動手段としては飛行機もあるが、長崎空港からのみに限られ、船便は博多からも出ているのでこちらを利用。ジェットフォイルという高速船なので1時間程度で着く。
 初日の宿は博多港近くに取ったので朝は歩いて港へ。

高速船ヴィーナス

 9:25発で10:30過ぎには壱岐の芦辺港に到着。船旅というと6月の宮島は別としてGWの波照間旅でのゲロ酔いが思い起こされて身構えていたのだが、高速船だけに揺れは少なく安定しており、むしろ11年前に同じ博多港から同じ高速船で行った釜山旅を思い出したり。
 港には予約したレンタカーの車やスタッフさんも待機していて、店舗に行く事なくそのまま手続きして島内の周遊開始。まずは港から10分足らずの月讀神社を参拝し、その後は島を北上して北端の勝本港へ。そこの店で昼食を。

天刺定食

店に入ったのは12時前だったが、食べている途中に続々と客が来たのでタイミングが良かった。
食事後に港を散策しているとこんなポスターが。

Vファーレンポスター@壱岐

 壱岐って長崎県だったのね・・・。この日博多から船で行ったのもあるがてっきり福岡県or佐賀県だと思っていた。

 食事の後は南下して東端にあるビュースポットへ。

左京鼻

 その後は一支国博物館へ。魏志倭人伝に出てくる国々で特定されている数少ない場所がこの一支=壱岐という事でそれに合わせた展示と共に、発掘品を収蔵している様も見ることが出来たのは面白かった。この博物館は高台にあるが、↓の様な遺跡を見下ろせる場所にある。ここは一支国の中心地だったとの事。

原の辻遺跡

 その後は再び神社を幾つか巡りつつ、最後は山の上にある展望台から島を望む。

岳の辻展望台

 これらの写真からも分かるように、島内は鬱蒼とした森に覆われたエリアと平野部に分かれ、曇り空で時折雨がパラつく天候もあって緑が映えていた。20分分も運転すれば島の端々に行ける距離感ではあったが、色々回ってもう充分ということで車を返却。

 この日の宿は島の南西部にある郷ノ浦港近くに取ったが、近隣の神社を参拝した後夕食、のつもりだったが少し時間が早過ぎたのもあって空いている店は少なく、昼に海鮮を食べたばかりで夜もなぁというのと、壱岐牛などブランド牛を出す店も空いてなかったりで近くのうどん屋で食事を摂ってホテルに戻りそのまま就寝。

 

九州行(初日)

 今夏は祖母の初盆で8月中旬のお盆期間に九州へ飛ぶこととなった。諸々手配し旅程も組んでいたのだが、直前になって親族にコロナ罹患者、濃厚接触者が続出して法事は取り止めとなる事態。その中で自分は感染、濃厚接触共に該当しなかった為、せめて墓参りだけでもということで予定通り現地に向かうことにした。
 今回も前回行った時と同様に佐賀空港を利用。目的地は福岡市街から少し南に下ったエリアなので、空港からのバス、電車賃を入れても福岡空港経由より安い。羽田はお盆期間だけあってそれなりに混み合っていたが乗った便は意外にも搭乗率2~3割とガラガラだった。サービスドリンクもおかわり勧められるくらいで笑。盆とは言え平日水曜だけにこの日に移動する人は少なかったという事か。
 佐賀に着いた後、リムジンバスと特急、在来線を乗り継いで向かったのだが佐賀駅で乗った特急が指定席は満席で通路にも人が溢れる通勤ラッシュ状態だったのは誤算だった。8/11辺りで九州に飛んでこの日に福岡に戻る人がそれだけ多かったということだろうか。結局ずっと立ちっぱなしではあったが30分程度だったので許容範囲内ではあった。在来線に乗り換えて某駅にて同じくコロナ非罹患組の叔父の車に拾ってもらい、現地へ。そこで従姉妹も合流して墓参した。頻繁に行く事は出来ないだけに、今日行く事が出来て良かった。この後丁度昼時ということで近くの回転寿司屋に連れて行ってくれたが、九州地場のチェーンということで長崎から直送されたネタが出てきて、首都圏の大手チェーン辺りで食べるのとは段違いの鮮度、美味さ、そしてコストパフォーマンスであった。

 車で駅まで送って貰った後は福岡市街へ。本来はこのまま法事→会食だったので時間が空いてしまったのだが、ひとまず行った事の無い福岡城址のある舞鶴公園に行く事にした。

福岡城天守

基本石垣しか遺ってない場所だが、同地は鴻臚館という古代の迎賓館の跡地もあり、現在も発掘中のその遺跡が展示されている。

鴻臚館跡展示館

公園内にはその他福岡城や藩主黒田氏を紹介する展示室もあり、散策していたら小一時間経っていた。その後はまだ時間があったのでバスで福岡タワーへ。途中福岡ドームを通ったら凄い人だったがK-POP男性ユニットのライブだったらしい。その影響か福岡タワーにも韓国から来たと思しき観光客が何人かいた。

福岡タワーからの眺望

 ここに行くのは福岡に長期出張していた2012年以来か。当時のオフィスも近隣にあってあの時を思い出すなど。
 その後はバスでこちらへ。

元祖長浜屋

いつも福岡に行く時は他のラーメン屋に行こうと計画はするものの、結局ここに行ってしまう。11年前当時は一杯400円くらいだったと思うが今は550円。まぁそれでも安いけど。16時過ぎという微妙な時間だったので空いてるかと思いきや並びが出来ている程だった。

 その後はホテルに向かい、チェックイン後は周辺を軽く散策する程度で初日が終了。福岡は空港が近いだけに市街地でも頻繁に上空を飛行機が飛び交うが、数分おきに国内外の様々な航空会社(地上からでも機体を識別できる)が飛び交う様に、この街の活気を感じた。

J1第23節 横浜M×G大阪(日産)

 3週ぶりの観戦、そして4週ぶりの日産スタジアム。この試合もバクスタに席を取って年チケはリセールに出し、無事成立。以前あった(今もある?)チケットアップグレードを個別にやっている形だな。今日は観衆33,261人だったがホームゴール裏2階は空きが目立った。42,772人入った4週前の川崎戦でもこの場所は埋まってなかったんで、試合を観ようと思う人にとって席種の中で優先順位はかなり下、というのが共通認識として定着しつつあるようにも。言わば最後に埋まる場所。1階ならゴール裏で声出して飛び跳ねて、という別のニーズがあると思うが、2階は映像装置直下以外は座ってまったり観る人(含自分)がメインで、そういう人にとってはやはり少しチケ代が高くなってもバクスタ、メインの方が試合を観やすい、となるのだと思う。

ホームゴール裏

 ナイトゲームだったので試合前はお馴染みの場内暗転だったが、今日は水を使った演出。

水演出その1
水演出その2

ここ最近他のクラブで火を使った演出は割とあるが水は初めて。相当な水量を使ってると思うが、その手があったかというのと夏場の涼という意味で面白い企画だった。

  • 試合

 ガンバはシーズン序盤は負けが込んでポヤトスの去就も色々報じられていたが、6月以降は絶好調でリーグで最後に負けたのは5/20マリノス戦。今日も開始早々にマリノスゴール前にボールを運んで枠内シュートという場面を作ったが、それ以降はほぼマリノスが押す展開だった。ただボールを支配してサイド深く侵入する場面も何度かあったが、そこからなかなか決定機までに至らず。サイドからマイナスのクロス→エリアすぐ外からミドルという場面は何度かったが枠を捕えきれず。これを見ても普段いかにエウベルのチャンスメイクとアンロペの決定力に依存しているかという話なのだが、前半の半ば過ぎに喜田がエリア外から意表を突いて放ったグラウンダーのシュートがスピードは無かったもののポスト直撃し、跳ね返りをヤン・マテウスが押し込んでマリノスが先制。
 先制したし、後はガンバの攻撃をいなしつつ後半に追加点で試合を決めるかな、などとこの時は頭を過ったが、前半終了間際に中央に縦パスを2本通されて最後は食野に決められて同点。マリノスに限らずここ最近のサッカーはいかにサイドを攻略するかという点が重視されどのチームもサイドアタックのメカニズム構築に注力していると思うが、ここまで見事に中央にパスを通されてフリーでシュート打たれたのは久しく記憶に無い。パスを出した選手もさることながらジェバリや食野のボールを受ける技術も光ったゴールだった。

アウェイ側

 後半は開始早々にエウベルが突破してPKを得て、アンロペのキックは東口に止められたのだが蹴る前に動いていた?ラインの前に出ていた?為に蹴り直しとなりこれは決めてマリノスが勝ち越し。ただその後ガンバの選手やベンチが激しく抗議していたので何かと思ってDAZNで見ると2度目のキックの前にマリノスの選手がエリア内に入っていたということか。そのままゴールは認められた。
 その後は一進一退の展開だったが、後半半ば頃にエウベルが相手を後ろから蹴って黄紙2枚目で退場。味方のパス受けようとしたところで背後から前に体を入れられた結果、というプレーだったが、今日のガンバは背後からぴったりと体を寄せて、上手く前に体を入れてボールを奪う場面が何度かあった。ファールになる事もあったが、このマンツーマンはマリノスからしたら嫌な守り方だったとは思う。
 数的不利となったマリノスだが、その序盤こそガンバに押し込まれる場面が目立ったものの選手交代で中盤、前線の選手を代えて守備にシフトした以降は決定機までは作らせなかった。ガンバの攻めはサイド→クロスに偏ってあまり脅威では無かったなと。同点時の様な中央にパスを通される攻めの方が怖さがあったが、メンバーを見るとウイングタイプがいない中でサイド攻撃に偏重した影響はあったかもしれない。まぁマリノスが中央を閉じてサイドに追いやったとも言えるが。
 後半から宇佐美、鈴木武蔵といった選手が入って攻撃の圧が高まるかなと思ったが、そうでも無かった。特に宇佐美は3トップの後ろの辺りにいたが、左に流れてクロスを放つくらいで「自分の居場所はここではない」感が強かったな。この選手は1トップor2トップでCFの周りを自由に動いて力を発揮するタイプで、サイドの動きも求められる3トップとは相性悪いように思うのだが、ポヤトス体制続く限りどこかでポジション云々を越えた決断が下されるんだろうなと思った。
 AT7分も含めマリノスは守り切って勝点3を得たのだが、チームとしての引き出しの無さは感じてしまった。ポステコグルー時代は退場で数的不利になってもそれを感じさせないサッカーというか、1人少ない中でもボールをキープし、相手ゴール前まで運ぶ場面を作れていたように思うのだが、今日は割り切って守るばかりで相手ゴールを脅かす場面は殆どなかった。それはアンロペやヤン・マテウスに代わって入った選手の力量という事にもなってしまうが、攻撃は特定の個人(アンロペ、エウベル)に依存し、守備面では去年の成功体験という貯金で守り切ってるのを感じるのよね。序盤戦の観戦記でも書いたと思うが去年の川崎に近い。この先神戸と優勝争う中で、神戸もベテラン揃いなのは2013年のマリノスぽさがあって最後息切れする予感もあるのだが、マリノスも9月からACLが始まって、今の体制だと掛け持ちは厳しいだろうなと思う。新戦力かつアジアでの経験豊富なナム・テヒがフィットすれば助かるが。

  • 試合後

 終了後すぐスタジアムを出たのだが新横浜線はこの時間帯あまり本数無く、10分ほど待って乗車。乗ると等々力で試合のあった川崎、神戸サポも途中で乗って来て、4チームのユニが揃う車内となった。

J3第19節 SC相模原×FC今治(相模原ギオン)

  • 相模原へ

 今週はJ1が代替開催試合のみのため、未踏スタジアム制覇として栃木のカンセキに行こうかなと思っていたのだが、カードが栃木vs清水てことで、2週連続同じチームを観るのは気が引けて苦笑、取り止め。近隣の試合をチェックすると、J2町田vs千葉はこれも千葉は先週観たばかりで町田ギオンも今年一度行ってるしな、てことで必然的にJ3相模原の試合となったのだが、ここは近年解説として名を馳せた戸田氏が監督ということでどんなサッカーなのか観たい思いはあった。相模原ギオンも以前選手権で行った事はあるがJでは初めて。10年振り。
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 例によって試合前に近隣を散策しようと思ったのだが、スタジアム周辺のマップを眺めていると「八景の棚(はけのたな)」というスポットが目に入った。相模川河岸段丘を眺める事が出来る場所らしい。こういう眺望スポット好きとしては見過ごせず笑、試合前に寄る事にした。場所はJR相模線下溝駅から徒歩の為、東横線から相鉄直通線で海老名→相模線というルートを利用。海老名行きの電車もあるようだが乗った時間はタイミング悪く、新横浜と二俣川で乗り換えが発生。とにかくにも海老名に着いて相模線に乗り換えて現地に向かった。しかし海老名に来たのは4年前のJ1参入POを平塚まで観に行って以来だが、相鉄東急線との直通で益々人口が増えそうだな。直通とは言え都心に出るにはある程度時間は掛かるが、始発駅(待てば確実に座れる)というのは大きいだろうし。まぁそんな発展する街にローカル線の雰囲気の相模線というのがまたギャップがあるのだが。
 下溝駅から歩いて5~6分という距離にその場所はあった。

八景の棚より相模川方面(西側)を望む

 道路脇にあるちょっとした展望スポットなのだが、丁度夕暮れ時で対岸?からは祭囃子も聞こえてきて夏の風情を醸し出していた。八景の棚という名の由来は不明だが、東日本で丘陵地帯の端にある崖を指す「ハケ」という語が八景と結び付いたのではないかなと推測。

 ここからスタジアムまでは徒歩15分ほど。スタジアムは河岸段丘の最上部に位置し、最後は町田ギオンに勝るとも劣らないこのような山道を抜けると

最後の登坂

開けた空間が広がる。

スタジアム周辺

 着いたのは開始15分ほど前で、メインスタンドのアウェイ側に座るとすぐ試合が始まった。今日はユニ配布デーだったので緑の相模原ユニでスタンドが染まっていたが、この緑もそうだし、青でも赤でもユニはやはり濃い目が個人的に好み。

選手入場時
  • 試合

 相模原は現在J3最下位、一方で今治は上位に付けているのだが、それを反映してか開始直後の相模原の攻め以外は今治が押す展開。一人一人の技術でも上回っていて、ボール回しの質だったり、トラップ一つとっても今治の方が上手いなと思わせる場面が多かった。ただ相模原は特に守備の場面で連携して集中を切らさず、相手のシュートにもしっかり体を寄せてピンチの芽を摘んでいた。まぁボールを奪っても個で打開できる選手がいない故に相手陣内で数的不利→ボールを奪われるという場面も多かったのだが、セットプレーやロングスローからチャンスを作り出し、前半を観た限りではこのメンバーで出来る最大限のサッカーという印象。両チーム得点ないまま前半が終わった。

 さすがにこの時間になると(19時頃)、腹が減って来たのでスタジアム外に出ているスタグルキッチンカーで何か調達しようと思ったのだが、店の数はそれなりにあったもののどこも長蛇の列で、並んだケバブ屋は自分の前に10人ほど並んでいる段階で付け合わせのキャベツの千切りが無くなって店主が新たに切り始めたので、こりゃ時間掛かるなと断念してスタンドに戻った。

 後半は相模原が押す場面が多かった。相手陣内深くでのロングスローやセットプレー(特にCK)がメインだったが、前半感じたように今使える武器を最大限活かそうという意図は感じられた。簡単な話ではないが点取り屋が1人加われば劇的に変わるようにも。守備時の粘りも前半と変わらずで無失点。名古屋から育成型期限付き移籍で獲得した21歳のGK東も即スタメンで結果を出した。個々の能力は(失礼ながら)高いとは言えない中で複数で連係してしっかり守れているし、それを実現させているマネジメント力も含めて、最下位とは言え相模原は補強次第で化ける可能性あると思うんだよな。
 今治は前半と変わって後半は押される場面が多く、逆に個々の能力の優位性を活かせていなかった印象。思えばJ3観戦は去年8月の今治戦以来だったな。
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試合途中から選手よりも監督の高木氏に目が行ってしまった。元々大きな体格なのに加えて相手のセットプレー時などで大きな身振りでの指示が印象的で。

今治監督高木氏

経歴を見たら市船出身だがプロ選手の経験は無いようだけど、J3は監督の登竜門でもあって、選手としての経歴が無い人でも監督が出来て結果次第でステップアップ出来る場だと思う。勿論、戸田氏の様に現役時代の実績はある人でもまず最初はこのカテゴリで、という場合もあると思うが。

アウェイゴール

 試合途中には花火も見えた。

花火

 最終的に0-0で試合終了。今日の試合で新鮮だったのは、試合中ホームゴール裏の映像を大型映像装置でライブで流していたこと。

ホームゴール裏Live映像

 勿論決定機のシーンや出場選手リストなど基本情報も映しているのだが、ゴール裏をライブ放映するクラブは初めて見た。

  • 試合後

 帰りはまた相模線の駅まで歩いて海老名経由で帰ろうかとも思ったが、一日歩いてたのもあってバスでJR古淵駅へ。20:20発の唯一にして最終便を逃せば歩くしかないので終了後すぐさまバス乗り場に移動したが、最終的にバスには座れて混雑具合も少し立ち客が出る程度といったところ。今日は観衆約4500人だったが、車で来る人が多いんだろうな。
 古淵に着いた後はそこで軽く夕飯を食って浜線に乗って帰宅。

J2第26節 清水×千葉(国立)

  • 連日観戦

 昨日に続いて今日は国立へ。この7月中旬以降、国立では欧州クラブのプレシーズンツアーラッシュで、マリノスも23日にマンCと試合するのだが、正直こういった欧州クラブとの試合はまずチケ価格の高さもあるし「親善試合」特有の緩さが普段のリーグ戦を観ていると物足りないのよね。当たり前ではあるのだが明らかに無理せず流してるのが分かるので。これが代表戦ならたとえ親善試合でも国旗を背負う責任感である程度緊張感ある試合となるのだが。てことで2部とは言え公式戦ならではの、勝利の為に戦うプレーを観る事が出来る試合の方が余程見応えあるなと。
 試合時間に合わせて行けば良いかと思って17:30過ぎに現地に着いたのだが、試合前に電気グルーヴのミニライブがあることをすっかり忘れていた。17:00頃だったらしい。残念。電グルというか石野卓球の作品では2002W杯アンセムのリミックスが好き。ヴァンゲリスによる荘厳なオリジナル版に対してこれぞリミックスという感じの打ち込みのハイテンポなリズムを加えた曲調が良い。

 今日はバクスタ3階のややアウェイ寄りの席にしたのだが、場所柄、清水サポ、千葉サポが混在するエリア。着席すると丁度西日を正面から浴びる形に。

西日が直撃

国立で観る時は毎回少しづつ場所を変えているが、こういうトラップがあるとは気付かなかった。まぁ18:10過ぎには陽が屋根に隠れたので、今日はタイミングが悪かったということか。

  • 試合
ホーム側
アウェイ側

 今季の清水を観るのは今季初、千葉は3月以来2度目。
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順位としては清水はPO圏内にギリギリ入っていて、千葉は中位という状況だったが、開始から清水が攻め込む展開。相手陣内で縦パスが何度も通り、また乾など個人で打開出来る選手が上手くボールを運んで千葉ゴール前でチャンスを作り出す。その流れで前半15分にクロスのこぼれを拾った神谷がエリア内でミドルを決めて先制。だが、その数分後に千葉の見木がエリア外から放ったシュートが清水DFに当たってコースが変わりゴールイン。すぐ同点に追い付いた。
 その後も清水が押し気味に試合を進めていたが、スタメンを改めて見ると権田、乾、北川は2019アジアカップメンバー。4年前にはアジアカップを戦っていた選手達が3人もいるJ2クラブというのも他に無いと思うが(町田にはカタールW杯に出場しゴールも決めたデュークがいるが)、やはり個々のレベルは高い。その他メンバーではJ1でもアタッカーとして一定の活躍を見せていた西澤が左SBなのには驚いた。前半はこのまま1-1。

 ハーフタイムにコンコースを一周。実はスカイツリーも見えるのを知った。

国立3階コンコースより望むスカイツリー

また例によって新宿方面も眺めたが、ビル群よりもその傍に見える積乱雲に目が行ってしまった。夕方という時間と併せて、いかにも夏という風景だった。この積乱雲、その後もどんどん大きくなり後半には座席からも見えるほどになって時折稲光も。

新宿のビル群と積乱雲

 後半は開始早々に千葉が右クロスからゴール前に詰めていたCB鈴木大輔が頭で競り勝ち、そのボールが同じくゴール前にいた小森の前に入ってそのままシュート。これが決まって千葉が逆転。小森は前回観に行った岡山戦でも決めていたし、これでリーグ9点目。量産というほどではないが、間隔空けずコンスタントに決めており、最終的に15点くらい行きそう。大卒新人でこれは立派な数字だし、今季のオフはJ1クラブからのオファー来るのではないかな。
 逆転後数分は千葉の流れで、中盤でボールを奪って清水ゴール前へという展開が幾つかあったのだが、徐々に清水が押し返していった。後半15分頃までに4枚替えたのだが、右サイドを中心に攻略して何度かチャンスを作り出す。ただそこに立ち塞がったのが千葉GK鈴木椋大で、決定機を何度かセーブ。この選手はマリノスユースなのだが、これまでのキャリアで控えGK時代が長く、今季も正GKは新井だったが前節、今節と出場。新井も川崎ではサブGKだったし、1つしかないGKというポジションの特殊性というか、巡り合わせにも左右される訳で、つくづく忍耐力の必要なポジションだなと。
 その後も清水の攻勢は続いて、後半20分頃に右サイドからのクロスのこぼれを最後はコロリが押し込んで同点。その後も清水は右サイド(千葉の左サイド)中心に攻め込み、何度か決定機もあったが鈴木のセーブもあって決め切れず。千葉もカウンターで何度か清水ゴール前に迫ったが、最後はシンプルなクロスで終わる事が多く、権田を脅かすシーンまでは無かったかな。AT5分の後、試合終了。

試合終了直後

 笛が鳴った後、清水より千葉の選手が多く倒れ込んでいたのが印象的だった。押される展開ながら一度は逆転しただけにその悔しさはあるだろうし、それだけ勝点3を得たかったということなんだろうな。素晴らしい試合だったが、両チームにとっては痛み分けと言える結果。
 なお、この試合の入場者数は47628人でJ2新記録らしい。昨日(42772人)より多いという。まぁ招待券もあったので一概に比較できないとは思うが、日産スタジアムのキャパを考えれば、相手サポも少なく見積もって7000~8000人来た中ではもっと人を集められるはずだよなと。

  • 試合後

 今日は階段を一部閉鎖しており、3階バクスタ民が地上階へ降りるために数少ない階段に集中し、一時大渋滞となった。それならばとスタンドで時間を潰して人が捌けたタイミングで帰路へ。千駄ヶ谷駅も混雑してそうだったし、外苑前駅も同時刻に神宮球場で試合開催だったので、例によって北参道駅へ。渋谷で降りて軽く夕飯を食って帰路へ。

J1第21節 横浜M×川崎(日産)

 試合は19時からなので、例によって昼間は近隣にお出かけ。横浜のマップを眺めつつ、そういえば保土ヶ谷駅って降りた事無いなと思って東海道線で向かったのだが、同線は保土ヶ谷駅に停まらないのを忘れていて、そのまま戸塚まで運ばれた。東海道線の駅=宿場町だろうから当然保土ヶ谷も停まると思い込んでいた苦笑。
 取りあえず戸塚で降りて駅前を歩いてみたのだが、ここも大分変ったな・・・。幼い頃は現泉区の祖父母の家に行くルートの1つとして戸塚駅からバスというのがあり、この駅も何回も利用したが、当時は再開発前でバスターミナルも離れた場所にあった。駅を出た後、家屋や店舗が密集したエリアを抜けた先にバスターミナルがあった記憶なのだが、今はこの通り再開発で駅ビルが出来ていたり、道路も拡幅されて当時の面影は無い。駅前には西友もあったが今は別のビルになっていた。

現・戸塚駅(西口)

 今日は地元の祭りの日だったようで人が多かった。少し時間を費やした後、スカ線に乗ってようやく保土ヶ谷へ。降りた後は北上して近くに大きな神社があったので参拝。

神明社

そして更に北上して相鉄線天王町駅を越えた先に洪福寺松原商店街が。

洪福寺松原商店街入口

 市内では有名な商店街ということだが今迄行った事は無く。総菜を売ってる店も何軒かあったので、試合用に唐揚げを調達したら小パックのサラダもオマケしてくれた。
 ここからスタジアムまでは天王町駅から相鉄となるが、駅に行く手前の国道16号線のバスで西谷駅に向かい、そこから新横浜へ。西谷に着くとさすが日産スタジアム目的のユニ姿の人が多かったが、マリサポメインな中でフロンタサポもいたのは意外だった。戸塚駅でもフロンタユニの人いたし、マリノスフロンターレのスタジアムに来る人の地元分布図がどうなのかちょっと興味あり。

 西谷から7分で新横浜到着。スタジアムに着いたのは17:30頃で、夕飯のメインディッシュを調達しようと思ったものの、東ゲートは長蛇の列で西も同様。最終的に西ゲートで50分ほど並んでようやくゲット出来た。今日は観衆4万越えの試合だったが、この規模になるとキッチンカーを多数並べたとてなかなか厳しいものがあるな。

  • 試合

 今日も年チケの2階ゴール裏はリセールに出してバクスタで観戦。アウェイ寄りに席を取ったが、この場所だとホームゴール裏が俯瞰して見えるのが良い。特に今日の様なコレオを出す試合では

ホームゴール裏・コレオ

 試合は序盤からマリノスが飛ばす展開。「BIG神奈川ダービー」とマリノス自身が打ち出した手前もあるだろうし、水曜の天皇杯でのJ2町田相手の完敗から尚更今日の必勝を期す気運があったと思う。川崎ゴール前に近付くシーンを多く作り、2度ほど決定機を創出。だが、このチャンスをマテウス、エウベルが決め切れず。後から振り返れば、ここで点取れなかったのが響いたな。前半から川崎が攻めるシーンも散見されたが、先週の等々力で観たように、前線が“軽量”故にボールを入れても要所を潰せば大丈夫だったし、家長が(マリノスから見て)左サイドでボールを持った時は何か仕掛けてくるかと思ったが、それ以外はあまり脅威では無かった。前半は0-0

 後半は、10~15分単位の各時間帯毎にお互いが攻め合う展開。マリノスの攻めははっきりしていてショートカウンターからサイドに展開→中央の味方へという流れだったが一度訪れた決定機を決め切れず。そうこうしているうちに川崎に決定機を作られる場面が増えていった。そんな中で後半半ばにスルーパスに抜け出た遠野を一森が倒してしまいPK。PKキッカーは家長だったがこれを一森が止めて先制を許さず。今日の一森は素晴らしい出来で、その後も川崎の枠内シュートをことごとくセーブ。
 逆に言えば川崎が枠内シュートを打てる状況にあったともいえる訳で、ショートカウンターからの決定機やオフサイドとなったGKとの1対1などはあったが、それ以外で後半半ば過ぎ以降のマリノスの攻めに特筆すべきものは無かった。この点は前回の観戦記でも書いたが、前線の決定力でサッカーそのものの評価も引き上げられている面があり、頼みのアンロペ、エウベルが抑えられ、交代すると攻め手が無くなるよなぁと。
 試合はこのまま0-0かと思っていたが、ATに先制を許した。自陣ゴール前に人数掛けて守っていたにも関わらず、裏を取られて折り返され、と。ATは5分あり、失点時点でもまだ2分ほどあったので攻勢に出たのだが、GKまで出たCKで相手にボールが渡って危うく2失点目を喫しかけるなど、最後まで川崎ゴールを割れず敗戦。

アウェイエリア

 開幕戦にアウェイで勝ったのもあり、今季は川崎相手にダブル行けるかなと思っていたが、なかなか難しいものだな。水曜天皇杯と今日の試合は
・結局レギュラー組のスキルや前線の決定力で今の結果を得ている
てのを露にしてしまった、という点で色々ダメージの大きい連敗だったと思う。勿論、それが分かった所で、しっかり対策できるクラブはJ1でもそう多くは無いと思うが、去年もある特定の期間にカップ戦で連続敗退した記憶はまだ新しい。まぁこれからリーグは欧州クラブとの親善試合で日程が空くので切り替えて欲しいところ。

  • 試合後

 新横浜駅より帰宅。さすがに4万越えの試合だけあってスタジアム周辺も混雑していたが、どうにか目標の電車に乗れた。やはりこのカードは日本屈指のクオリティというのを再確認した試合だった。まぁコレオにあったような「史上最強」というのはJ2クラブにカップ戦で負け、近隣のライバルクラブにホームで敗戦するシーズンでもそう言えるのか、とは思ったが。

J1第20節 川崎×横浜FC(等々力)

  • 土曜の散策

 今日は19時から等々力で試合観戦予定だが、スタジアムに行って帰るだけなのも味気ないので昼から外出。前から行ってみたかった立川にある南極・北極科学館へ。等々力とはかなり離れているが、南武線使えば武蔵小杉まで1本。
 行きは渋谷経由で井の頭線、中央線を使ったのだが、乗り換えで渋谷駅を歩いていると目の前にサッカーユニを着た外国人観光客と思しき若者が。ユニの後ろにAARHUSとあったのでどこかと調べたらデンマークのオーフスだった。てことはその彼もデンマークから来たのかな。ヒュンメルの白いシンプルなデザインでカッコ良かった。こういった日本では入手困難なリーグ、クラブのユニは気になって見てしまう。
 そんな事もありつつ立川に着いて、そこからモノレールで1駅乗って目的地に到着。周囲は広々とした敷地に国の研究機関や裁判所が建ち並ぶ長閑なエリア。

南極・北極科学館

 ここも国立極地研究所という国の機関に付随する施設で無料で見学できる。展示内容は極地での研究成果や南極基地での活動紹介などで、↓のような剥製や現地で採取した鉱物なども展示されていた。大人も子供も楽しめる内容。

中の様子

 普段は歴史系の施設や展覧会にばかり行ってるが、たまにはこうした科学系も良いな。

 立川へはバスで戻り、試合にはまだ時間があったので喫茶店でしばし休憩。こういう場所に行くのも久々だったが、家や会社とは違う場所で一息付くのは大事だよなぁと。色々と頭の中を整理できた。

  • 試合

 夕方にスタジアムへ。来週は日産でマリノスvsフロンターレだが、その「ダービー」の命名やポスターデザインで色々事が起きている中で、この試合も「神奈川ダービー」ではある。まぁこのカードに何かの因縁なりライバル心は特に感じないけども。ユニも同じ水色系統でPUMA、更に言うとFCユニの背中にはスポンサーの「FRONTIER」が入っているので、後ろから見ると一瞬フロンターレユニかと錯覚してしまう。

選手入場時

 試合序盤はFCが優勢で何度か川崎ゴール前まで攻め込む場面があった。5月まで未勝利が続いたが、初勝利後は粘り強く勝点を積んで、川崎にはホームで勝ってもいる。この序盤で先制出来ればあのホームでの試合を再現出来たかもしれないが、徐々に川崎が押し込み始め、10分過ぎに左クロスを山田が合わせて川崎が先制。その後も川崎ペースが続いて35分頃にはPKを得て、宮代が決めて2-0。川崎も押しているが単純なパスミスも多く決して盤石という訳でも無さそうだったが、理想的な形で2点差を付ける事が出来た。これで前半終了。

 後半も川崎ペースだったが、ボールを支配する割に決定機はあまり無かった。この辺りはやはり前線が「軽量」なのが影響しているのかなと。エリア内にいるアタッカーにボールを入れても、そこから強引にシュートを持ち込むまでに至らず、周りとの連携でシュートチャンスを作り出そうとするものの、相手の人数も揃っている状況では手数が増えるほどブロックやカットされる確率も高まる訳で。L・ダミアン、小林といった選手ならシンプルにクロスを入れるだけでそれを決める力があるが、今はそれが出来ていない。
 その意味でも、良いサッカーすればチャンスを作れてゴールも生み出せるというより、安定的に点を取る存在がいるからこそサッカーが上手く回るという面が大きいのではと思う。マリノスはまさにそのパターン。いくら最終ラインから美しい展開でボールを運んでもアンロペ、エウベルがいなかったら?
 後半半ば以降はFCも選手交代でサウロ・ミネイロ、伊藤らアタッカーを入れて押し返すようになった。余談ながら「サウロ・ミネイロ」という名前の響きからして既にサッカー上手そうなブラジル人という印象があるw 実際、その突破力で対面の川崎CB高井に対して優位に立っていたし。高井もそれまでは鋭い読みで相手の攻撃を抑えていたのだが、ここは分が悪かった。ただU20代表では不完全燃焼だったが高さがあり繋げるCBということでそのタイプが少ないU22代表も近々選ばれると思う。
 ここでFCが1点返したら分からなかったが、終盤に途中出場の瀬川がミドルを決めて3-0。そのまま川崎が逃げ切った。

 川崎は3-0とスコアは快勝だが、内容はまだ再建途上という印象。ただ先に書いたように前線の軸が定まらないのが大きいとも感じていて、両CFの復帰までは厳しい戦いが続くのではないかと。逆に言えば来週Lダミアンが復帰すればマリノスにとっては脅威となる。(小林悠は恐らく今月下旬以降の復帰)
 横浜FCは川崎を押し込む時間帯もあったが、要所で相手の圧に抗しきれずミスが出て失点してしまった。ホームでは川崎に勝ってるし、浦和とも引き分けているが、アウェイだと4月のマリノス戦然りで相手をリスペクトし過ぎるようにも。

アウェイゴール
  • 試合後

 終了後すぐスタジアムを出て帰宅。昼から出歩いていたので大分疲れた。