親善試合 横浜M×FCバルセロナ(日産)


 急遽開催が決まったこの試合、マリノス公式HPでは予想入場者数約3万5千とスタジアムのキャパの半分であった。同日に浦和×マン・U(埼スタ)、磐田×バイエルン・M(国立)も開催されるので、これも仕方ないかなと思いきや、実際には4万1千を超える観客が。当日券が相当売れたんだろうな。あと1週間早く発売していれば5万以上いっていたはず。今日は天気も良かったし。ただあの湿気の多さには参った。

※余談ながら、何故磐田は味スタでのレアル戦といい、今回のバイエルン戦といい、東京開催にこだわるのだろうか。静岡エコパが使用できないとか、相手側が東京開催を要求したとか、事情があるのかな。もし、そうでなかったら、ホームで支えてくれるサポーターに失礼なんじゃないか?こういう有名チームとの親善試合はビジネス面だけでなく、日頃観に来てくれる人々への感謝の意味もあると思うので。確かに磐田は首都圏にもサポーター多い、というか人口でいったら磐田より多いと思うけど、「磐田」って名乗ってるなら少なくとも同じ静岡のエコパでやるべきでしょ。



 さて、試合の方は、前回の対戦とは違い、バルサはベストメンバーを揃えてきた。ロナウジーニョは後半からの出場だったけど。ピッチに入る瞬間の歓声とカメラのフラッシュは凄かったな。フラッシュはその後もコーナーやフリーキックの度に一斉に光っていた。

 けれど、この試合で一番印象に残っているのはロナウジーニョではなく、イニエスタ!!見た目はごく普通の顔立ちで、とてもサッカー選手には見えないんだけどwwとんでもない選手だと思う。試合を眺めているだけでは何が凄いのかわかりにくいのだが、24番の彼に注目して観てみると、高度なプレーをさりげなく連発しているのがよくわかる。相手DFが揃った狭いゾーンに向かって恐ろしく正確なパスを、しかもダイレクトで味方に次々と出すシーンは、かなり衝撃だった。パスだけではなく、時にはドリブルで一気に中央を突破し、シュートまで持っていく。その昔、イニエスタがまだ15〜6才の頃のプレーを見たグアルディオラがシャビに向かって、

「お前は俺を引退に追い込むかもしれない(ほどの才能だ)が、あの子はお前を引退に追い込むぞ。」

と言ったという話を雑誌で読んだ事がある。それがあながち誇張じゃないなと思わせる今日のプレーだった。試合自体はバルサの調整不足もあって前回より面白さでは下回ったけど、あのイニエスタのプレーが見れただけでチケ代の価値はあった。アンドレス・イニエスタ―――――覚えておいて損は無い選手だ。