追憶のW杯予選②〜タシケントの夜〜

 まさかオフィスでスパードライ空けるとは思わず。軽く酔っていい気分で帰っていたら雷雨が。膝下までずぶ濡れになりながら帰ったら止みやがった・・・虫の音色の美しいことで!


 昨日から始まってしまったこの短期連載、始めた事を軽く後悔しているが、もう後戻り出来ないので(苦笑)最後まで突っ走ります。今日はフランスW杯最終予選前編。



 最終予選前、日本はそれまでの4バックから3バックに布陣を変更した。加茂監督は3バックの方が「しっくりくる。」と言っていたが、俺の目にはどう見ても攻撃力が下がったようにしか見えず、また守備力が上がったようにも見えなかった。

 緒戦のウズベク戦で6−3という日本らしくないスコアで勝ってもその疑念は晴れなかったが、UAEに引き分けて韓国とホームで激突した時、いつもの4バックに戻ったのを見てこれは勝てると思った。

 もし日本代表歴代ゴールベスト10なるものを選ぶとしたら、あの山口のループは確実にベスト3には入るはずだ。だが、あのゴール、あまり思い出したくないゴールでもある。見ると必ずその後まで思い出してしまうから。

 絶対勝てると思ったんだけどな・・・あの試合、ゴール以外で覚えているシーンは3つしかない。1.中田が削りにきた柳相鉄を逆に吹っ飛ばした 2.山口ループの後、オーバーラップした相馬から精度の高いクロスが上がった そして3.秋田in→3バックへ・・・そこから先は・・・。

 あの試合から耐える日々が始まった。カザフスタン戦でロスタイムに追いつかれたのも日韓戦が尾を引いていたからに違いない。その夜、緊急速報で加茂監督更迭のテロップが流れた。後にも先にもサッカー関連で臨時ニュースを見たのはあの時だけだ。後任の岡田武史という人は、コーチだったから名前くらい知っていたが、後任決まるまでの場繋ぎ程度にしか思っていなかった。次は国立で圧勝したウズベク戦、ここで勝って勢いづいてくれるだろうと期待したが、まだまだ闇は続くのだった。

 今にして思う。もしあの時テ○朝が放映権持っていたらどんな実況になっていたのだろう?聞きたくないが興味はあるw BSで観れて本当に良かった。