久々サッカー語ってみたくなった

 久々に金曜早帰り。日付が変る前に帰ったのは何時以来だ?(笑)かなり違和感がある。今日は友人torのエントリーに触発されて、そこで思った事を書いてみたい。時間もあるし。


 10数年前、海外サッカーを見始めた頃、大ブレイクしていたのはデルピエロだった。あのバッジォからレギュラーの座を奪い、超名門ユベントスの10番を背負い、ファンタジスティックなプレーを連発していたので、当時のサッカー雑誌は毎週のようにデルピエロ特集だったと思う。その彼ももう30歳を越え、限界説が囁かれている。ユーべでもトレゼゲイブラヒモビッチの控え扱いだし。そんな姿を見ると、こうしてまた時代は変っていくんだな〜と感慨深いものがある。

 バッジォが、ビッククラブではなくブレッシアという中小クラブで現役を終えたのに対し、デルピエロは多分このままユーべで現役を終えるだろう。キャリアの点では何度もタイトルを獲得したデルピエロの方が恵まれていると言えるかもしれない。だが、バッジォは最後までそのテクニックを見せ続け、惜しまれつつ引退した。対してデルピエロはどうだろう?ユベントスで生き抜く為に筋トレで筋肉武装した後の彼は、最早“ファンタジスタ”というより“並みのFWより少し創造的な選手”に過ぎないと思う。タイトルと引き換えに、一プレーヤーとしての幸福を犠牲にした――――――――――――そんな気がする。プロとして勝利を目指すのは当然だが、選手としてバッジォとどちらが幸せなのだろう?最近のデルピエロの姿を見ているとそんな思いが沸き起こってくる。

 だが、今のような苦しい時期だからこそ、応援したくなってくる。若い頃、後ろからのロングパスをダイレクトヒールでゴールを決めた、あの“ファンタジア”をもう一度見せてくれ。