4月から続いた研修生活も、今日で一つの区切りを迎えた。4月からクラス単位で研修を受けてきたが、年が明けてからはもうこうして全員集まる機会は無い。と、同時に俺の遠距離通勤生活もこの日を以って終了となった。
そんな特別な一日であるにも関わらず、朝会社に行っても今日が最終日である事に対して特別な感慨が沸く事は無く、いつも通りの風景がそこに広がっていた。午前中、研修閉講式が行われても、その感情に変化は無かった。午後のスピーチも直前まで何を言うべきか考えておらず、本当に緊張感の無い時間を過ごしていたと思う。だが、思いつくままにスピーチしているうちに、最終日である事を徐々に意識するようになってきた。東京以外に配属される同期とは当分会う機会はないんだな・・・なんて思いが心を過ぎり、残り数時間となった研修期間を1秒でも無駄にしたくないという思いが沸き起こった。そんな思いからのスピーチでは言いたい事は伝えられたと思う。前に立ったら部長がいたので驚いたが、だからといって言わないのはおかしいし。ついでに言うと、窓から見える景色も(19階なのでなかなか眺めが良い)、目に焼き付け、外から社屋を写真に撮っておいた(笑)
6月に研修が一旦終了した時は、もっと感情的な雰囲気―――それは涙の量に比例―――が室内全体に広がっていた気がするのだが、今日はどちらかというと、感傷的な中にも感慨も含まれていたように思う。9ヶ月間も研修をしていれば、そして同じクラス内で時間を過ごせば、どうしたって別れの寂しさを感じてしまうが、これ程長い期間研修している会社は他にあまり無いのも事実なんだよな。他社で働く友人には、営業として独り立ちしている者もいれば、既に異動で全く畑の違う部署に配属された者もいる(まぁこういう会社もあまりないとは思うが)し。だから、これ以上新人同士の楽しい、言い方を変えればぬるま湯的な環境に浸っている訳にはいかないのだ。奇しくもスピーチである同期が「遊びの時間は終わった」なんてクサいセリフを吐いていたが、その通りだと思う。
↑のような思いではあったが、終了後の忘年会兼打ち上げは、今日が皆と会える最後の日、という思いからか、かなり盛り上がったし、楽しかった。スーツから私服に着替えて荷物は送ってしまったので、何の憂い無くオール出来たし。隠し芸は準備不足でグダグダだったが、まーご愛嬌という事で(苦笑)学生時代もこんな宴会記憶に無いな。朝帰るときに、そういえば風邪を引きかけていたのを思い出したが、そんな事を忘れる位精神状態が良かったのだろう。そんな楽しい時間も、3次会会場を出て早朝の駅で別れるまでは多少感傷的になった。だが涙の似合わない、ポジティブな別れ、だったと思う。それ位密度の濃い時間を過ごせたはずだから。
最後に、クラススタッフOさん、そしてEクラスの皆に感謝したい。この遠距離通勤生活が無事終えられたのは、クラスの雰囲気の良さも一因であるのは確かだと思う。当分会えない人も多いが、皆の活躍を願ってます。勿論、俺も配属先で戦うんで。では、またいつか。