掌返し

 ここ1週間位livedoorの名を聞かない日はないけど、一連の報道が典型的な掌返しなのには憤りを感じずにはいられない。今までのあの社長の言動がこういう事態を招く誘因の一つなのは否定できないが、それにしてもねぇ。批判するならば疑惑の核心である証取法違反に正面から切り込むべきなのに、社員(匿名)の言葉を借りて「対人コミュニケーションよりパソコンに向かう人間ばかり」だの「社員はIDで管理され云々」(←個人的には批判の中で一番ツボだった。じゃ、お前のとこ(新聞社)の社員証はどうなってるんだよ、と(笑)コンビニのアルバイトだってIDカードで勤怠登録してるけど、これだって『IDでの管理』だしな)とかもう印象操作見え見えの報道ばかりで辟易してくる。しかもそういう報道してるのが、ホリ○モン大嫌いなあの社長がいる新聞社ってのが分かり易過ぎだな。社長の覚え愛でたい記事が書けてさぞかし満足だろうよ。


 逮捕された面々も容疑を認めつつあるようだし、粉飾決算が行われたの事実なのだろうが、これでもし“シロ”だったらメディアは一体どう弁解するのだろうか?そう遠くない昔、劇薬(あえて名は挙げない)散布の疑惑を掛けられ、今回のように印象操作によって報道被害を受けた方がいる。その事件は、さらに大きなあの事件に繋がっていくのだが、そうとは知る由も無い当時の人間はその報道によって確実にその人に対する疑惑を深めた。俺もその一人。まだ中学に入ったか入らなかった位の時期だった(はず)が、「家に薬品の棚がある」とかそんな報道をされたのはよく覚えている。あの反省を忘れたのか?


 こんな核心とは離れた報道が続くようなら、何が事の本質かを見失い、結局今後も同じ事が繰り返されるだろう。