年度末を迎えて

 今日は年度末。イメージではなにかとせわしなく慌しい一日なのだろうと思っていたが、半休や外出で殆どオフィスに人が残っていないという実態。こんなものなのかね。営業部隊ならまた変わってくるのだろうか。

 ちょうど金曜というカレンダーの巡り合わせの良さもあってか、今日の飲みはダブルヘッダー。第1試合は部署の、そして第2試合は同期の送別会だった。

 部署送別会は、始めて話したのがつい1週間前という人を送別するものであったが(苦笑)、話してみると気さくな人だった。入社5年で納得出来る生き方を探して退職と聞いて、“この会社はそうじゃなかったんですね。”と内心突っ込んだ自分がいるが、他人事ではないな。結局、部署の先輩というのは自分の将来の姿をある部分で現しているものである―――と最近よく思うが、今日ほどそれを感じた事は無かった。2試合目に備えて酒をセーブするはずが、主役が思わぬワイン好きだった為に赤を飲む羽目に。想定外。

 第2試合は九州に赴任する同期を送る飲みだった。少し遅れて店に着くと、そこには配属部署の関係で研修途中から別れた同期の姿が。最近、俺も通うオフィスに異動になったらしい。変わらぬその姿に安心したが、昨年10月以降の研修を共に出来なかった事、その研修でクラスでは様々な事が起こった事、それが共有できないのがとても残念に思った。おそらく彼もその点である種の疎外感を感じているのかもしれない。クラスの皆と別れた後の研修生活をあまり語りたがらないその姿に、彼の想いが見て取れた。これから飲む機会も増えるだろうし、それがその空白を埋める一助となるだろう。


 そんな訳で案の定終電を逃し、1時間弱歩いて帰宅。途中、友達と電話してたらこのグダグダな俺に活を入れてくれたのでとても有り難かった。最近部署でもそんな事言ってくれる人はいないし、こういう友を大事にしたい。年度末に言ってくれるなんて、最高のタイミングじゃないか。そんな感じで明日から2年目。