スポーツ界徒然

 キリンカップのメンバーが発表になったが、特に驚きも無い予想通りの面子だったので、この話はまた試合が近付いた時にでも。敢えて今日はバスケの話をしたい。バスケに関しては体育でやった程度だが、今年日本で世界選手権が開催されるし、それに関して色々思う事があるので。

 今年地元開催される事自体は前々から知っていたが、大会まで半年を切った今でもネット以外に情報が全く入ってこない。というかバスケ界全体でも情報量が少なく、しかもその殆どはbjリーグの話題、もしくは協会(bjと対立)主導の新リーグ構想で、とても世界選手権に向けて支援体制は万全とは言い難い。誰もが一度は経験するスポーツだし、競技人口もかなり多いはずなのに、02年W杯直前のサッカー界との、この大きな落差は何なのか?

 協会の上層部が終わってるからって話はよく聞くが、それだけでは無いと思う。本屋でサッカー雑誌を読むついでに他球技の専門誌も読む事があるが、バスケ雑誌って基本的にやる人向けとNBAを観る人向けにはっきり分かれてしまっている気がする。サッカーだって国内厨vs海外厨みたいな不毛な争いもあるにはあるし、サッカー誌でも国内情報が少ないとか不満もあるみたいだけど、基本的に週刊誌は国内外全般を網羅してるのと対照的だ。ついに国内外をカバーしたサッカー新聞まで誕生したしな。てか日本のスポーツ界でサッカーファンほどうるさい人種はいないと思うよ(苦笑)勿論俺を含めて。代表戦の内容、サッカー界のあり方、Jの各チームの運営についてetcあらゆるものが議論の対象になっているのは、当事者からしたらこれ程耳の痛い連中はいないと思う。だが、それがサッカー界を動かす動力の一部になっている事は事実なんだよな。それだけ関心があるという証だから。関心が無かったらそもそもこんな議論は発生しない。
 他の球技にも代表チームを心から応援している人はいるが、その数はやはり少ないと思う。数年前にバスケの日本代表がアメリカとホームで対戦した時、途中で観客がベンチにいるNBAのスター選手(名前は忘れた)の登場を願って、その名をコールし始めた。実力差があるからそれ位しか楽しみが無いという事なのだろうが、TVで観てかなり虚しくなった。もし日本がホームでブラジルと対戦したら、当然ロナウジーニョロビーニョのプレーは見たいが、名前のコールなんか絶対無い。未だに最初のドリームチームの神話が続いているのか。欧州勢やアルゼンチンの台頭で、もうNBAのスターを並べただけでは五輪や世界選手権で優勝どころかメダルすら取れなくなってきているのに。バスケ界、代表チームに関心のある人が少ない→協会の行動に対してチェック機能が働かない→運営を誤った時に誰も止められない、という悪循環が起きてしまっているのではないだろうか。まぁサッカーだって色々な意見がどの程度反映されているか疑問だけど、無関心でいるよりは数倍マシだ。

 色々書いたが、まだまだ不完全にせよ、やる人と観る人の融合が進みつつあり、代表チームや国内リーグの運営もこの10年でかなり改善されたサッカー界は日本のスポーツ界では大分先を行っているのかと、他球技を見て実感した次第。勿論、バスケの代表も頑張って欲しい。