日帰りツアー@福島

barcaw2006-05-20

 金曜夜に思い立って行く事に決めた。
 4時起きが目標だったが、前夜の深酒が祟り、出発時刻を過ぎてから友人の電話で起床という失態。長い一日が始まった。
 上野に一旦集合してからJビレッジを目指した訳だが、着いてみると、とにかく人、人、人・・・・・・“人が溢れる”という比喩がまさに当てはまる光景であった。休日なのである程度の数は覚悟していたが、まさかこれ程とは思わず、駐車場確保にも一苦労。しかも到着は午前練が終わった直後で、午後練開始は16時半、6時間以上待たねばならなくなった。
(後で知ったが13000人もいたらしい)

 あまりに暇で、かつ手持ちのキャッシュフローが残り少なくなっていたので、コンビニ(の中にあるATM)を目指し歩き始めたは良いが、着いたのは50分近く歩いた後だった。しかもその時刻は丁度日差しも強く、まるで夏のような暑さだったので、同じ道を戻る気力は残されておらず、駅まで少し歩いてタクシーを利用する事にした。まぁ車内で運ちゃんから都会と田舎の生活習慣、リズムの違いを延々と聞かされたのには閉口したが、行きの歩きが馬鹿らしく思えるほどあっさりJビレッジに戻れた。

 肝心の練習であるが、16時半になって、ようやく選手が登場。その頃には昼間の晴天は消え失せ、時折激しい雨が降るという1週間前と大差無い天候に。当日はJFA名誉総裁である高円宮妃久子妃殿下が激励の為に訪問されており、その簡単なセレモニーの後に練習が始まった。印象的だったのは、練習ピッチの脇で妃殿下が見学されている中で、一眼レフカメラを片手に練習風景を御自身で撮影されていた光景で、こうした皇族の方を間近で見るのは初めてと言ってよい経験であったが、とても親しみ易さを感じた。故高円宮様もそうであったが、お飾りでは無い、本当のサッカー好きがこうした立場の方にいるのは、なかなかあるものでは無く、語弊はあるが、JFAが世界に誇る切り札、と言うべき存在なのではないかと思う。
 練習メニューはアップ→ミニゲーム数本→クールダウンで終了と言う意外とあっさりとしたものだった。もっと攻撃パターンの繰り返し練習等細かいメニューなのかと思っていたが、ジーコ就任以来の戦いぶりを見て、“この練習ならああなるわな”と妙に納得してしまった。勿論、これから細かい部分を詰めて行くのかもしれないが。終了後、宿舎に戻る選手が現れる度に歓声が上がっていたが、無視する選手、しっかり応える選手がいて、そのキャラクターの違いが面白かった。一番丁寧に応えていたのは大黒で、手を振るだけでなくお辞儀までしていた。また巻も好リアクション。ああした行動一つで今日もまたファンを増やした(減らした)と思う。

 先週の埼スタでの試合が自分の中では試合そのものも、一日をフルに使えなかったという意味においても消化不良であり、ドイツにも行けないのでどうしようかと考えていた所に、今回のツアー企画。本当に疲れたが、行って良かったと心から思った。Jビレッジにも行けたし(今回行った2番目の理由がコレ)、日帰りツアーとしてはなかなか面白い企画だったと思う。車を出してくれた友人に感謝。
  元々練習見学するという概念が無い自分にとっては、今日の経験は全てが真新しく、今まで見ていたサッカーの別の一面が見えたようにも思えた。それ故に書きたい事も色々あるのだが、あり過ぎてまとまらないので今回はこんな感じで。