3決

 相手にモチベーションがあまり感じられなかったというのはあるが、久々に強豪国に勝って、3位ゲット。カーンも登場して有終の美を飾ったし、なかなか良い締めになったんではなかろうか。試合後に、同じく代表引退するフィーゴと肩を組んで何やら談笑していたシーンが印象深い。お互い代表キャリアの終え方としてはベストでは無いにせよ、ベターな結果になり、名残惜しさや重圧から解放された自由を感じていたのかもしれない。いいシーンだった。

 カーンが代表から去って、ついにヒルデブラントの時代が来るかと思ったが、レーマンがせっかく掴んだレギュラーだから、その座を死守しそうだな。カーンとレーマンは同い年だけど。だが、もしレーマンも代表から去る事になれば、ドイツは完全に若返る事になる。メンバーの殆どが20代なんて、ずっとドイツを追ってきた身からすると信じられない。フランス大会なんてメンバーの殆どが30代だったし(苦笑)前回大会辺りから徐々に世代交代が進み、クリンスマンが監督になって一気にその流れが加速した。今大会優勝出来なかったのは確かに痛いかもしれないが、過去のベテラン偏重の流れを変え、新時代を迎える為の分岐点だったと考えれば、3位という結果にも満足度が増すというものだ。オランダは怖いけど、これから決勝を戦う両チームはこの先世代交代で苦労しそうだし、イングランドも新監督になった所で、コーチからの昇格だから劇的に変わるとは思えない。EURO2008では本気で優勝を狙えるはず。今回行けなかった分、2年後はスイスやオーストリアには是非行きたい。サッカー抜きにしても結構惹かれる国でもあるし。まぁ2年後の前に、決勝に備えてそろそろ寝なければ。