閉幕

 もうすぐ後半40分だという時間帯にどうしようもなく眠くなり、このまま耐え続けたら今日一日ヤバいと本能が感じ取って、寝た。だから、例の頭突きも、優勝の瞬間も観たのは昨日も夜遅くなってからだった。
 今でもまだイタリアが優勝したという実感が沸かない。大会を振り返って相手を圧倒した試合は少なく、殆ど決勝みたいな焦れた展開だったから、というのもあるが、初めてブラジルと開催国以外の優勝シーンを見たのも原因かもしれない。俺が本格的にW杯を見始めてからずっとブラジルは強豪国のイメージがあって(というと誤解を招くかもしれないが、あまり記憶に残っていない90年大会はベスト16で散ったし、94年に優勝するまで24年無冠だった。)、98年も開催国が優勝というまぁ有る意味納得がいく展開だったから、今回のようにブラジルでも開催国でもない国同士の決勝に違和感を感じてしまった。
 例の頭突きについてだが、最初は少し当たったのをイタリア人が大袈裟に倒れたんだろうと思っていたが、映像を見てかなりマジにド突いているのを見てビビッた。ジダンて昔から突然切れる癖があるな。で、大概頭突き→レッドというパターン。確かユーべ時代のCLでも同じシーンがあったはず。マテラッツィがかなり際どい事を言ったのは間違いない。この男は昔からこの手の事件には事欠かないし、人間としては最低の部類に入る男なんだろうが、マラドーナの例一つ取っても人間性とサッカーの巧さは関係ないんだなって良く分かるわ(苦笑)そういうのもサッカーの一部分だと思うから、あまりマテラッツィを非難する気は起こらない。ジダンに言った(とすれば)内容によっては話は変わってくるが。
 それよりも、もし健康ならマテラッツィの出番が無かったはずの、ネスタが怪我で出られなかったのが残念でならない。ビックトーナメントの重要な試合では、毎回怪我or累積警告で欠場している気がするのだが、この巡り合わせの悪さも本人の持つ運なのかもしれない。クラブで怪我がちでも大会になると不思議と健康になって活躍する選手もいれば、ネスタのようなパターンもある。と書いて真っ先に思い浮かんだのはドイツのダイスラーで、次回にはもう30歳になってる事を考えると、本当にW杯と縁が無いかも知れない。無情だ。

 これで睡眠時間平均3割カットの1ヶ月が終わった。昨日も飲みで大して寝られなかったし、今日こそは寝たい。ってまだ会社にいるけどさ。さっさと議事録書いて帰ろう。