先日、会社のアドレスに見知らぬ人物からメールが来た。送り主は今年入社の新人からで、配属面談を控え、俺の所属部署について聞きたい事があるらしい。その文面を眺めながら、1年の早さに驚きつつ、1年前の自分の姿を思い出した。
約1年前に配属先を聞いた時は、それまで聞いた事も無い部署であり、事前の説明とは全く違う展開に会社に対して激しい怒りを覚えたものだが、それから様々な経験を経て、今ではなかなか他の同期が経験しないような事を日々学んでいると思えるようになった。まぁ100%満足とは言えないが、そもそも今の時点で仕事に100%満足する事は無いだろう。そんな俺は1年前、メールを送ってきた新人のような情報収集をしていただろうか?熱意を持っていただろうか?持っていたのは漠然とした希望だけだった。それがその後の展開を招いたと言えなくも無い。自業自得か。それだけに、わざわざメールを送ってきた彼の行動は大したものだと思う。05年入社の新人研修サイトを見れば、名前、連絡先、所属部署が一目で分かるので、そんなものが無かった我々の代に比べてメールを送りやすい、という条件はあっただろうが、社内でもまだ知名度が高い訳でもない俺の部署について聞いてきた事に驚いたりも。そういう熱意に対してはこちらとしても相応の対応をしないといけないので、返信は結構長文になってしまった。これから面談を経て配属先が発表される時には、納得がいかない事もあるかもしれないが、怒りであれ何であれ、何かを力に変えて前に進めば、道は出来るものだ。
1年前、このblogでは梅雨明けについて書いていたが、今年はまるで今から梅雨本番かのような天候。青空は遠い。だが、何か考えを巡らしたい時はこんな天気の方が相応しい。あのメールが来てから、それまでの鬱陶しさが消えたような気がする。ひとしきり逡巡した後は、梅雨も明けているだろう。