J1第24節 横浜M×名古屋(日産)


 前期はあれだけ日産スタジアムに行きまくってたのに、後半戦は平日開催や予定が被ったりして久々の観戦になった。友達に勧められて後半戦オンリーのシーチケを買おうか迷っていたが、買わなくて正解だった。ただ、来年以降は要検討って事で。


 このスタジアムで観る度に思うのだが、横浜Mの低迷の原因は、突き詰めれば選手の質にあるのではないかと思えてくる。これまでは“これだけの選手が揃っていながら何故・・・”という前置きで語られる事が多かったのだが。勝つには勝ったし、途中単発的に流れるような展開もあったが、名古屋の選手の足元の技術がしっかりしていた事の方が印象的だった。ガンバ、フロンターレ、レッズ・・・こういったリーグ上位チームと当る時も同じ様に感じる。
 例え技術が確かでも、ゴールに結びつかなければ意味が無い。その意味で、今日の名古屋はボールを繋いで支配していた割に決定機が少なく、数少ないチャンスも逃し続けていた。そういう“隙”を見逃さず、しっかり勝ちに結びつけるしたたかさこそが、マリノスが03、04と連覇出来た最大の要因だろうと思う。だが、今日も見ていて一部の選手を除いた足の動きの“硬さ”は感じずにはいられなかった。
 もう前後期制時代のように、勢いで片方のシーズンを制し、チャンピオンシップという短期決戦では手堅く戦って年間王者になる、なんて事は出来なくなった。必要なのは年間を通した安定した力であり、その力とはすなわち闘志だけでなく、確かな技術も併せ持った選手の数と質。しばらくは、闘志と運動量、守備力それに加えて松田のカリスマと山瀬の技術、そしてそろそろ下り坂を迎えつつある久保、奥が時折見せる全盛期の凄みでなんとか踏みとどまる時期が続く事だろう。今のリーグ上位のような確かな技術を持つまでには、今のU−16代表メンバー(マリノスから5人選出)が順調に育ったとして、あと5年はかかるだろうか。いや、一人の監督によって同じ選手で全く違うサッカーになる事も有り得る。例えば名古屋がベンゲル以前と以後で全く違うチームになったように。今の選手でもやり方次第では十分魅力的なサッカーは出来るかもしれない、という事か。なんだ、今までの話が振り出しに戻ってしまった。