親善試合 U-21日本×U-21中国(国立)


 出来ればスーツで観戦するのは避けたい所で、今までそうしてきたのだが、研修時代と違って会社から抜け出すように国立に向かうような時は一々着替えるのが、てか着替えを持っていくのが非常に面倒になってきた。だから今回は指定。久々の指定観戦だったが、場所がバックスタンドほぼ中央でかなり見易かった。以下感想。

■2戦目という事もあり、細かいミスも確かにあった。が、それ以上にこれでまだ2戦目なら、そして下の世代が合流したらどんなサッカーを見せてくれるのだろうという期待感が圧倒的に上回った。

■この世代の中盤は、トップ下とも潰し役とも言えないオールラウンダーなタイプ――例えると、中村(俊)と今野の中間的なタイプ――が多い。梶山、青山、増田、枝村、谷口、本田・・・、しかも皆クラブでレギュラー。ワールドユース以降枝村、谷口ら新しい力が台頭してきたが、やっぱ試合に出てナンボ、と言う事なんだろうな。この面子を見る限り、試合中のポジション入替もスムースに出来そうで、パス回しはこれからもっと良くなるのではないだろうか。

■今日の平山はFWとして5.0、DFで7.0の平均6.0位かな。相手コーナー時にはゴール前に戻ってほぼ100%クリアし、まさに最強のDFであった。それで点まで取るんだから(まぁ怪しいゴールではあったが)ある意味究極のリベロか(苦笑)ただ、大熊JAPAN時代ならロングボール中心の戦術が平山に合っていたのだと思うが、このチームは中盤のテクニックを生かしてボールを繋ぐので、クラブと同様厳しい気がする。

■青山(DF)を生で観るのは初めてだったが、地味ながら安定感のあるディフェンス。中国の9番と試合中かなりやりあっていたのがはっきり分かり、そのバトルを観ているだけでも面白かった。結果は青山の勝ち。一柳、伊野波も安定し、他に水本、増嶋も控えている現状を考えると、意外とこの世代のDFの層も厚い。

■昔から中国の印象は、“デカイし、早い。だが、雑”で、今日もまさにそれ。単純なパスミスの連続で、こりゃ予選突破厳しいなと思っていたら、五輪開催国(都市)だったのを忘れていた。

■観衆2万越え。これは意外だった。当日券売り場はかなりの長蛇の列で、相当売れたようだ。

■何はともあれ、北京五輪世代の国内緒戦をこの眼で観る事が出来た事。これが今日の最大の収穫だろう。

 試合後なので時間は結構遅かったのだが、同世代+シドニー世代で飲みに行ったが、そこでの印象があまりにも強烈過ぎて、試合観に行った事を忘れかけた。某氏の飛ばしっぷりは相変わらずで、もはや芸術の域に達していると言っても過言ではない。それでも最近仕事でストレスを感じていただけに、本当に楽しめたし、いい気分転換だった。こういう機会は大事だ。