天皇杯決勝 浦和×G大阪(国立)


 去年の決勝は曇り空であまり元旦らしさを感じられなかったのが残念だったが、今年は太陽が顔を出し、新春に相応しい空模様。恐ろしく寒いのだけは変わりなかったが。
 今年の決勝はベストメンバーが揃ったガンバに対して帰国、怪我等でレギュラーの揃わない浦和、どうみてもガンバ有利だった。浦和には監督の最後の試合を優勝で飾りたいと言うモチベーションはあるが、ガンバにも宮本のラストゲームという同じモチベーションがあるし。実際、試合はその通りで、ガンバが殆ど試合を支配し、シュート数でも圧倒していた。が、遠目から無理に狙ったものも多く、完璧に崩したシーンは意外と少なかった。あと1本パスが通ればビックチャンス、というのは何度もあったのだが、その1本を浦和守備陣がまるでイタリアの様に踏ん張って止め続けていた。決してカンナバーロの様なタイプがいる訳でもなく、むしろネネ辺りは結構凡ミスが多かったのだが、何故か守りきってしまう。よくガンバ相手に1点取っただけでは勝てないと言われるが、無失点に抑えて勝ってしまった浦和の勝負強さを見せ付けられた思いだった。あの展開ですら勝利を手繰り寄せられるんだからもう完全に“強豪”だな。


 ハーフタイム、2月のスーパーカップが告知され、対戦カードが“浦和×天皇杯優勝チーム”と表示されていたので場内が失笑。今日の結果如何に関わらず、また浦和×ガンバなのが分かっていたからだ。07年もこの2強を中心に回るのか。瞬間的に強そうなクラブは幾つか思い浮かぶが、それがリーグ優勝出来るかというと・・・。


 まぁとにかく07年の“観戦始め”も済みましたという事で。