高校選手権決勝 盛岡商×作陽(国立)


 成人の日開催になってから選手権決勝はほぼ満員が続いていたが、さすがに今年はカードが渋いだけにそうならないだろうとい思いつつ千駄ヶ谷駅で降りたら相変わらずの人の多さ。天皇杯が元旦、ナビスコ杯が文化の日等、決勝開催日が定着している大会は足を運びやすいというのがあるかもしれない。


 試合は先制され、その後のPKのチャンスも逃したにも拘らず、盛岡商が逆転勝ち。一人一人の技術は作陽が上でチャンスも多かったが、最後の方になると盛岡商が走り勝って形勢逆転、それがこの2ゴールに繋がったと思う。スタンドも盛岡商側には地元からの応援や同県出身者と思しき人々がかなり集まっていたのか、作陽側に比べて断然沸いており、試合後の万歳三唱などは郷土愛の深さを感じたいい光景だった。


 という感じで試合は面白かったのだが、レベル自体は過去の決勝に比べても少し落ちていたように思う。まぁ数年前の国見や市船みたく、チームにユース代表が複数いるのも滅多に無いとは思うが、やはり人材が分散傾向にあるのか、全体的に少し強いチームなら簡単に出来るプレーが出来ないシーンが多かった。作陽が自陣で不用意にボールを奪われるシーンが何度かあったが、過去の優勝チーム、又は同年代のJユースの強豪なら1〜2点取っていてもおかしくなかった。その中で途中出場した作陽の9番は視野が広く、“おっ”と思わせるプレーが何度かあった。作陽の先制点も彼がゴール前で切り返してDFをかわし、間髪入れずシュートを撃ったのがきっかけだった。(ポスト直撃→それをヘッドで押し込んだ)また盛岡商では決勝点のシーンではサイドからの折り返しを一人スルーして、後ろにいた味方がゴールを決めた。3回戦でもそうだったが、こういうセンスというか頭の良さを感じさせるプレーが全体的に少なかった気がする。もっとも3試合しか観てないんだが。


 何はともあれ、選手権決勝が終わるとこれで正月も終わりという1つの区切りになるな。土日に出社して正直あっという間に終わってしまった3連休だったが、なかなか充実はしていた。次は何を目指そうか。20日?