北京五輪2次予選 U−22日本×U−22香港(国立)


 明るい内に退社するのは久しく記憶に無いので、オフィスの外に出た時は午後半でも取ったかのように錯覚。加えて信濃町で降りたら夕焼けを背にした代々木のドコモのビルや新宿のビル群がなかなか良い眺めで、これ程空が映えた日には試合もそれに相応しいだろうと今にして思えば極めておめでたい空想に浸っていた。


 で、その1時間後に現実に引き戻された訳だが、まー全てがズレていた――一言で表すならばそんな試合だった。チームとして未完成のU−22、これならフクアリや等々力でやった方が余程熱気も生まれてたはずのスタンド、安っぽいバラエティーの様なスタジアム演出etc代表絡みでこれに匹敵するのは2〜3年前に見た日本選抜×ハンガリー選抜ぐらいだ。国立に着いた時は寒さなど全く感じなかったのに、試合中から洒落にならない寒さで震えてきたのは↑の影響も多分にあったはず。だが、最高の試合があれば当然その真逆もあり得、生観戦が毎回好試合では無い事位は、分かってるつもりだ。
 それに去年の国立の日韓戦の様なサッカーが出来る事をこの目で見た人間からすれば、今日のこの試合で今後を云々するのはフェアじゃない。大体シーズン開幕前の2月は毎度こういう試合だ。ドイツW杯予選も2次、最終共に2月、3月で苦戦→シーズンを消化してコンディションが上がってくる6月頃に好結果というパターンだった。3月までは内容よりひたすら勝点3を取るサッカーに徹して2次予選を凌ぎ、7月にU−20W杯を経験したメンバーを本格合流させて最終予選に臨む、という戦略がベストかな。
 試合後の選手挨拶では、珍しく監督までもが選手と共に場内を一周した。この人は間違いなく前任者より優秀だし、熱いもの持っている人だけに、その前任者Y氏や前A代表監督Zの尻拭いをオシムと共にさせられている現状には心から同情したい。


 で、色々あって結局帰りは終電でした。最近終電&1本前以外で帰った記憶も無い。