06-07シーズン終盤戦展望―part1 リーガ編―

 開幕前、レアルにカペッロが就任した時は、またあの10年前みたく手堅く勝点稼ぐだろうと嫌な予感がしたものだが、CLのバイエルン戦、あの大事な第2戦に開始10秒で先制されるような隙の多さとか予想外に取りこぼしが多いのは意外だった。顔ぶれを見ていると、補強に統一感が無いな。皆能力は一流だけど、いつの時代もあのクラブの選手が醸し出す品位や優雅さに欠ける。まだペレス時代の『年に1人ワールドクラス獲得』の方が信念が感じられた。まぁベッカムが来てマケレレを出してからバランス崩れたけど。ガーゴもイグアインも逸材なんだろうけど、レアル程のクラブは母国の代表に選ばれたばかりの20歳そこそこの選手を2人も同時にスタメンに並べるような“格”じゃない気がするけどね。
 セビージャは間違いなく応援したくなるチームだけどねぇ。フランスのリヨンといい、着実に戦力アップさせて成績もそれに比例させるクラブなんてそうは無い。結局どれだけ躍進したって頂点に立たなければすぐに忘れ去られてしまうのものだが、このクラブの凄い所はUEFA杯とスーパー杯を獲った点にある。これで永遠にクラブのプロフィールにこれらのタイトルが記載される訳だ。残念ながらバルサの前にここはリーガ2位→来季はCLの舞台で頑張って頂きたい。
 バレンシアは・・・よく分からない。クラブの格的にもバルサ、レアルに次ぐ3番手の印象。けどいつもスペイン人のいい選手を揃えてくるんだよなー。俺が思わずウイイレで使いたくなるような(笑)古くはビセンテバラハ、アルベルタ、クーロ・トーレス、今ならモリエンテス、ビジャとか。ホアキンはイマイチらしいが。CLでもまさかインテルに勝つとは思わなかった。決勝Tが始まる前に友達がバレンシア躍進予想していたが、全く本気にしてなかっただけに尚更。リーガの方は優勝は難しいと思うが、このまま3位で終了する予感。
 クラブの格で思い出したが、格で言えばA・マドリーが3番手に来るんだろうが、このチームを見ていると補強の費用対効果がセビージャ、バレンシアに比べて物凄く悪い。毎シーズン、メンバーの名前だけ聞けばCL圏内は確実に行けそうなのに、勝てる試合を引分けたり負けたりしている内にいつのまにか目標がUEFA杯圏内に変わってるよな。


 で、バルサだが、今シーズンはリーガでもCLでも優勝を争う同格の相手に『ホームで引分け、アウェーで負け』という最悪なパターンばかりなのに(ex.レアル、バレンシア、セビージャ、チェルシー)、まだ首位なのは幸運としか言いようが無い。混戦で本当に助かったわ。残りのアウェーで厄介なのは順位に関係無く常に激戦必至のA・マドリーだけだ。逆に↑の上位3チームはまだ直接対決が残っており、つまりは潰し合ってくれる可能性がある。エトーとメッシも復帰して、CLも敗退して日程も楽になったから3連覇は行けるんじゃないかね。今季は尽くタイトルを逃し続けてきたが、国王杯との2冠の可能性もあるし、最後は締めてくれるだろう。
 ただ、今季が終わったらチームの大改造は避けられない気がする。去年のメンバーにザンブロッタテュラムが入って磐石だと思っていたら、W杯の疲れとか怪我でこんなに苦戦した。勝ち続けるためには常に新しい血を入れなければ。ロナウジーニョにはバルサが一番似合うと思うし、ミランがキャリアに+とは思えないが、どこかでいつか去る日が来るんだろうなという覚悟もある。ロマーリオロナウドリバウド、皆最後はあまり幸福とは言えない別れ方だった。ロナウジーニョが去る時、“R”の系譜を継げるのはロビーニョだった訳だが・・・チーム選びを間違えたな。まぁメッシとドス・サントスが後を継ぐとは思うけどね。
 


 まだプレミア、セリエAブンデス・・・と続く(予定)なので、今週は気合を入れて更新したい。