プレミア

 よくプレミアは4強+その他みたいな語られ方をするが、実際の所この4強が僅差で優勝争う事は無い。1強が独走するか、せいぜい2強で争うかのどちらかである。今季は久々にマン・Uがかつてのような強さを見せているが、基本的に俺はアンチなので是非チェルシーに逆転して貰いたい。
 何故嫌いかというと、それはサッカーを観始めた頃に強かったからとしか言いようが無い。毎シーズン予定調和的に優勝するので自然とアンチになり、マン・Uに対抗するクラブを応援するようになった。あの頃は強さ、育成、財力etcピッチ内外全てにおいて他クラブを圧倒していたが、ここ数年は育成ではアーセナルに、財力ではチェルシーに抜かれ、ピッチ上の結果も随分大人しくなっていただけに、今季の強さは久々に俺の反マン・U感情を昂ぶらせてくれる(笑)チェルシーがホームの直接対決で勝てば勝点差は3まで縮まるが引分け以下だと厳しい。この試合が今季を左右するだけに何としても勝ってくれ。ついでにCLもローマ頑張れ。
 チェルシーと言えばあの油モビッチの財力が全てと思われがちだが、それはそれで正しいとしても、あのオーナーの偉い所はチーム強化に口を出さず、運営をそれぞれのプロに任せた点にあると思う。(今季はそうでも無かったらしいけど。)普通あれだけ資金力があれば選手をかき集めてインテル状態になる所だが、各ポジションに適した実力者を確実に獲ってくるのは内部のマネジメント担当者が相当な切れ者である事を伺わせる。それにこういうチームが陥りがちな外国人部隊化も、テリー、ランパード、J・コール、A・コールの存在でうまく避けてるし。まぁモウリーニョの後任なんてすぐには見付からないし、今季タイトルを逃して辞任すれば混乱に陥る可能性もあるが。
 4強のその他は、若手中心のアーセナルはこの結果も仕方ないとして、何でリバプールはプレミアになるといつもこうなのかね。プレミアでこうだから、ジェラードも毎シーズン“もっとタイトルが獲れるクラブに移籍すべき”とか言われてしまうんだが、実はプレミアとクラブW杯以外のタイトルは全部獲ってるんだよな。FA杯、リーグ杯、コミュニティーシールド、UEFA杯、スーパー杯、そしてCLまで。これだけタイトル獲得歴のある選手も世界にそういないはずだが、それだけにリーグ戦に勝つというのがどれだけ重い意味を持つのか教えてくれる。オーナーも変わって資金力もUPし、6万規模の新スタジアム建設も決まったようなので来季以降に期待したい。
 正直この4クラブとその他にはとてつもない差がある。ボルトンも着実に順位を上げていったけど、もう6〜7位辺りが限界。だがトッテナムにはまだ期待が持てる。オーナーの資金力故なのだろうが、若い有望株がどんどん集まっている印象。かつてのリーズの様に、財政破綻→転落の二の舞だけは避けて欲しい所だ。リーズは今やチャンピオンシップ(実質2部)でも下位だからな・・・CLでベスト4まで言ったのが信じ難い。トッテナムが4強の1角を崩せたら、プレミアもまた面白くなるのだが。