06-07シーズン終盤戦展望 リターンズ

 ご要望にお応えして、セリエAについて語ってみたい。昨日も言ったように今季はもう終盤戦もクソもない展開なのでこのリーグに対する思いなどを。


 1.概観
 イングランドと同じくサッカーに興味を持ち始めた頃にセリエAを支配していたのがミランだったから、今でもこのクラブに対してはどこか好きになれないんだよなー。卒業旅行で一番見たクラブで、その熱狂に惑わされそうになっても、どこか抵抗する自分がいるのだ。逆に当時“挑戦者”だったユーベやインテルに対しては今でも印象は良いのだが。まぁそれでも昨季まで、このリーグのビッククラブとその他の格差は他国以上だったし、例えるならまるで中世の領主と奴隷の如き関係は、例えユーベに好感を持っていても、どこか居心地の悪さを感じたのは否定しない。
 だからこそCLの舞台がイタリア勢の真の力を示すのに格好な舞台な訳だが、そう考えると近年ユーベがCLで振るわなかったのも、あのスキャンダルを証明する1つの証拠だったのかもしれないな。あれだけセリエAを独走しても、CLではあっさり敗れたのだから。
 いやーローマはよくやったわ。このままベスト4へ。



 2.スタジアム
 ここ数年、欧州各国のスタジアムがどんどん新しくなっているのに、イタリアのスタジアムは古いままだ。っていうか汚い。ローマ・オリンピコに行った時は、座席が鳥のフンで汚れ、新聞を敷かなければとても座れなかった。メジャーなオリンピコですらこの惨状だし、他のブロビンチアのスタジアムはプレハブに毛の生えた代物で、他国の小クラブが、規模は小さいながらも専用の素晴らしいスタジアムを建設している中でその遅れが目立つ。スタジアムが刷新される契機は大概W杯orEUROの開催だから、EURO2012の開催が決まればこの流れも変わるだろうけど、クロアチアハンガリー連合と接戦らしいからねぇ。