J1第12節 横浜M×FC東京(日産)


◆試合前
 試合前、当券売り場で並んでいると、周りに結構外国人が多かった。味スタや埼スタでもホームチームのユニやTシャツを着た人々を結構観たし、昨年辺りから増えたような気がする。割合としては半分以上がアングロ・サクソン系(イングランド人?)だが、埼スタでは東南アジア系と思しき集団が近くに座ってて、試合後はピッチを背景に記念撮影してる光景なぞ見ると、嬉しいとか拒絶感とかでなく、何とも言い表しにくいとても不思議な印象だった。日本に在住している(であろう)から近くのサッカーを観に行ってるのはとても自然なんだろうけど、欧州でサッカー観戦する日本人に対する現地人の気分というものが分かったような分からないような。試合のレベルの高さは勿論観に行く上での条件の1つではあるが、それ以上に“そこにサッカーがある”というのが重要なのかと思う。

◆試合
 今日は横浜Mが3−0位で快勝するか膠着状態のままdrawかのどちらかだと思っていたのだが、予想通り前半はホーム側が押し気味の展開。特に小宮山の動きが活発で、左足のクロス、中に切れ込んで右足でシュート、とまさにドゥトラを見ているようだった。もしかしたら代表でも三都主の後継者は誰もが駒野、相馬・・・と思う中でこの人が台頭するかもしれない。こういう事例結構あるからねぇ。井原の後継者は斉藤か田中(誠)だと思っていたら森岡や宮本だった、とか。師匠とか中澤とか加地さんみたく、全くの無名からW杯出場&代表50試合を越え、て事も有り得る。まぁまだ候補の段階なのにかなり妄想入ってるが。
 とにかく暑かったから運動量が上がらず、大分戦みたいな前に前に、という感じではなく、坂田が2度ほど惜しいチャンスを逃していたが、少なくとも前半を観た限りでは3−0は無理でも横浜Mの勝ちは堅いはず、だった。
 だが後半が始まって最初はFC東京が攻め込んでるなーと何となく観ていたのだが、少し経って明らかに前半と流れが変わっているのが分かった。シュートで終わる事は少ないのだが、跳ね返されてもルーズボールをすぐ奪えるので試合は横浜M陣内で続き、少なくとも後半開始から15分〜20分迄それは変わらず。確かに多摩川〜〜の時よりかは攻撃パターンを増やそうという意図は感じたが、シュートは少ないし、そんな劇的に変化したとは思わない。だが、前からボールを追い掛けて奪う→速攻という型で全員が意思統一されていて、後ろのボール回しでも迷いが無く、明らかに今季観て来た試合とは違った。それ程試合を支配していた訳でもないのに最後はしっかり勝点3or1を獲る、という04年辺りのあのハラ・トーキョーがついに戻ってきたわ。福西のゴールそのものだけ見れば運が良かったの一言で片付けられるが、それまでの展開を考えると、半ば必然の様にも感じられた。どうやらこのクラブ恒例の連敗期は終わり、前節辺りからこれも恒例の連勝期に突入したらしい。
 マリノスは後半は殆ど良い形が無かった。ハーフナーを入れてパワープレーをしようにも、(CBとして上背がある方ではない)今野と藤山に巧く体を入れられたりして、チャンスが作れない。前節名古屋にそれまでのサッカーを研究された末に敗れた訳だが、今日もこの結果だと、開幕当初より事態は深刻のような気がする。H野氏は05年の途中、浦和に3−0で勝ったりしてるけど最後は・・・という過去が試合後に頭を過ぎった。

優駿牝馬
 素晴らしい結果。ついに勝負は最終週へ―――――