・Scene1〜バス〜
明日試験だから行くなという心の声は、土曜―日産―サッカー観戦という誘惑に負けました。
スタジアムに向かうべくバスを待っていると、マリノスTシャツを着た中学生(推定)の少年と父親が後ろに並んだ。地元でも試合日になると日産スタジアムまで行くと思しき親子連れを見かけるが、大抵は親子共にスポーツ好きオーラを出している中で、今日のこの親子は父親の方はあまりスポーツ、運動といったものに縁の無い様子であった。
やがてバスが来て乗り込み、スタジアムに向かって進む。この間、親子間の会話はまだない。この辺りからいつ話し出すのか気になって様子を伺っていたのだが、結局バスを降りてもこの二人が言葉を発する事は無かった。
―――反抗期を迎えた息子への対処に困った父親がコミュニケーションを取るべく息子が好きなサッカー観戦に連れて行ったが、急に態度が変わるわけも無くお互い意思疎通を図りかねている―――という現代の親子が抱える諸問題の縮図を見た気がした。
・Scene2〜当券売場〜
当券売場で並んでいると、40過ぎ(推定)の中年女性に声を掛けられ、何とチケを譲ってくれました。招待券が余ってしまったらしい。このスタジアムはこれまで結構通ってるけど、こんな事一度も無かったわ。感謝したい。それにしてもこういう招待券てたまに友人経由で貰うけど、1試合何枚出てるのかね。
・Scene3〜試合〜
1−0でマリノスが勝ちました。