Jリーグオールスター J-WEST×J-EAST(エコパ)


 前にも書いた気がするが、Jオールスターなんて今まで全く興味が無く、どうでもいい試合No.1だったのだが、これまでそれなりに様々なカテゴリーの試合を観てきた中で行った事が無いのはこの試合位だし、一度位行ってもいいかなと思ったのが、今回エコパまで車を出す事にした第一の理由。試合そのものに加えて、エコパまでの小旅行&行く面子が面白そうな点に惹かれたのもあるのだが。

 集合時間に目覚めたというハプニングはあったが、高速は概ね順調に流れ、無事エコパに到着。車から降りてみると、体にまとわり付くような粘っこい湿気が襲ってきて、3年前のアルゼンチン戦を思い出した。
 試合前は“緊張感の無いヌルい試合なんだろうな”と思っていたのだが、始まってみると親善試合特有のユルさはあったが、それなりに魅せる試合だったのは意外な驚き。特にEASTの小野、中村ケンゴ、フランサのパス回しは観ていて本当に面白かった。特に小野は中盤の支配者という感じで、視野の広さ、パスセンスを披露、チームが負けたから敢闘賞だったが、引分けor勝利ならMVP級の活躍だった。こういうプレッシャーの少ない親善試合なら輝くのだが。
 逆にWESTの中盤は遠藤、藤本、藤田、家長と名前だけ見れば豪華な中盤だったが、藤本、遠藤がイマイチでEAST程の華麗さは見られず。会場がエコパだけに清水勢への声援はかなり大きく、藤本はキャプテンでもあったのだが、それ故に良いプレーを魅せようと重圧になってしまった感じ。家長の方が遠慮がちではあったが、要所でその才能を魅せていたと思う。
 その他印象に残っているのは市川が鋭いミドルを2本撃ったシーンかな。加地(奇しくも後半から市川に代わって出場。奇麗なクロスで1アシスト。これを代表戦で・・・)がアジアカップで不出来だっただけに、そして本職のサイドバックが少ない中で、この選手は是非カメルーン戦で試して欲しい所だ。
 
 結局試合は大久保が決勝点を挙げてWESTの勝利。確かに試合終了間際の決勝点だったからこその選出なのだろうが、あまりに無難過ぎるという気も。―――例えばW杯のポルトガル×イングランド(0-0からPKでポルトガルが準決勝進出)のMan of the matchがポルトガルのGKリカルドではなく、敗れたイングランドハーグリーブスだった―――そんな渋い選考って日本では少ないし、毎回MVP=得点者(スコアレスならGK)という図式で面白くないなと。

 17時開始だったから代表戦みたく帰りが深夜3〜4時まで掛からなかったし、日帰り小旅行として丁度良い感じだった。余談ながら、東名の東京料金所を抜けた後、眼下に広がる東京の夜景は今回のベストシーンで、脳内BGMで最近チューハイのCMで使われてるStarshipの“We build this city”が流れまくった。一緒に行った面々も帰りに爆睡するとか長距離ドライバー泣かせの行動に走る事も無く、最後まで付き合ってくれたのは感謝したい。特にI氏の尽きる事のないトークはまるでポール・インスの様に道中のダイナモであった。彼を始め、今日一緒に行った面々とまた何かの試合を観に行けたら、と思う。来週からJも再開する事だし。