清算作業

 同期との飲みの為、大学受験以来6年半振りに中央線某駅に降り立つ。最寄は別なんだが、どうしてもここに行きたくなった。降りてみると、店も各種揃った結構な規模の街並みで、記憶の中の、店も少ないこじんまりとした街並みとは大分違っていた。6年以上行かなければ記憶も薄れるという事か。そんな中でも駅前から待ち合わせ場所に向かうまでの間、担任に結果を報告したファミマ前の公衆電話とか、帰りに立ち寄った本屋とかはそのままで、懐かしさに胸が詰まった。既に陽も暮れて、辺りはまさに“誰そ彼”=黄昏だったが、そんな風景のおかげだったかもしれない。
 第一志望だったが、ここに受からなかったお陰であの大学生活があった反面、もう少し踏ん張ってれば、という思いもある。まぁ今日で1つの清算が終わったと言う事か。


 不思議とこういう日は酔わない。