北京五輪最終予選 U-22日本×U-22サウジアラビア(国立)


 予選が終わった今振り返ると、先週土曜のハノイでの4−0というのはスコア以上に大きな意味を持ってたのかと思う。日本、サウジ、カタールの直接対決の結果は


1.カタール勝点6(2勝  2敗4得点4失点)
2.日本  勝点5(1勝2分1敗2得点2失点)
2.サウジ 勝点5(1勝2分1敗2得点2失点)


カタールが首位。つまりアウェーのベトナム戦でしっかり勝点3を稼いだ結果が数時間後のサウジ×カタールに影響を与えた部分を含め、最終順位に影響した訳だ。カタールに負けた後、絶対に落とせないこのベトナム戦に快勝し、今日も相手の攻勢を防いで最低限のノルマを果たしたこのチームは勝負強さの面で確かに進歩してるとは思う。だが、何度もあったチャンスを外し続ける光景はこれまでと変わりなく、昨日述べたもどかしさは試合終了後も消え無かった。高原、柳沢レベルとは言わずとも、せめて平瀬、高松ぐらいの力があれば普通に2−0位で勝てた試合だったのに。


 ただ・・・・前回予選と違って今回は最終予選を戦いながら2世代の融合とチーム作りというかなりリスキーな事をやって来た訳で、結果、その賭けには勝った。これで来年夏の本大会までチームを作る期間が取れるし、何人かはまたA代表にも呼ばれて高いレベルを経験出来る。本大会までの時間の長さを考えると、おそらく全く別のチームに変わっている気がする。今日のスタメンはベトナム戦とほぼ同じだったが、(特にFWの組合せが)予選突破用の最終布陣だったんだろう。だが、本大会では最終予選で身に付けた粘り強さと本来持っているはずのテクニックを融合させたサッカーを魅せて欲しい。それが出来ると思っているからこそ、期待したい。



・・・・・・・・・て自分でも妙に客観的だなーと思う。アテネ予選時の歓喜は短期決戦で興奮が持続したってのもあるが、やはり同年代というのが大きかったのだろうか。あの時の写真を見返したら、今日一緒に観た面々もいて、写真の中の若々しい姿に時間の経過を感じずにはいられませんでした。