昨日の弁明+展望

 ああいう試合を朝方見せられた日は一日が長い。特に昼休み前後は脳が蒸発しそうで意識を保つだけでやっと。ようやく落ち着いてきたので昨日の釈明+将来への展望を。


 その1:攻め手不足
 ラーム、シュバインシュタイガーポドルスキが絡んだ左サイドの攻めとセットプレーが生命線だったけど、コンディション的に限界だったのか、セットプレーの精度も悪いし、皆時間が経つ程ピッチから存在感が薄れてしまった。まぁここで優勝出来るチームというのは例え持ち味の一つを消されても次の手を持っている訳だが、それも無かった。右サイドはイマイチだったし。フリートリヒが懸命にオーバーラップを仕掛けてたけど、元々CB兼任の守備職人なので、無理矢理感は否めず。
 最後の最後でシュナイダーの不在を痛感してしまった。フリッツやオドンコールだと隠し玉、ジョーカー以上の存在感は無く、結局トーナメントに入ってからあまり使われなかったのも、(それでレギュラー組の負荷を高めたという点でも)誤算だった。それでもバラックフリンクスら30代にいつまでも頼ってばかりもいられないので、今大会出番の限られたトロホウスキ、それからエントリー漏れしたマリン、オジル、クロースらの成長に期待したい。


 その2:GK
 結果的に連携ミスから決勝点を奪われたし、お世辞にもカシーリャスと比較するレベルでは無かったけど、ヒルデブラントがメンバー落ちして、第2GKですら代表キャップ数1という現実の中では精一杯やった方だと思うわ。
 まぁこれを機に久々の若い正GKの誕生させるのも良いかもしれない。アドラーノイアーのどちらかを抜擢して。


 
 スペインは強かった。スタメンの内、バルサカンテラ出身者が4人いたのも良かった。ただ、サッカーの世界の移り変わりは激しく、ついこの前まで絶頂を誇っていたチームもすぐに時代の波に飲み込まれてしまう、なんてのはよくある事だ。8年前はフランスの覇権が当分続くかと思いきや、02年にあの結果。4年前はギリシアの堅守速攻が頂点を極めたけど、ドイツW杯に行けず、今回も3連敗した。2年前W杯決勝を戦ったイタリアとフランスもあの通り。スペインの不安要素を挙げるなら、もし予想通りアラゴネスが辞めてデル・ボスケが代表監督になったら、教え子であるラウールとグティの処遇でバランスを崩すかもしれない。また今回敢えて外したウイングタイプ――ホアキンレジェスetc――を復帰させたら戦い方も変わってくる。
 まぁドイツは2年前が3位、今回が2位だから2年後こそ「1位」だろう。なんて最後はポジティブに(笑)