J1第15節 川崎×横浜M(等々力)


 試合終了後に選手が挨拶に来ると、アウェイゴール裏は前節と変わって拍手に包まれた。最初の15分以外は大体試合をコントロールしていたし、河合が最後にジュニーニョを倒して2枚目のイエローを受けたのも、この飛び道具を相手にするDFが背負うリスクだと考えれば、むしろよくここまで(最初の15分以外)抑えた。そういう背景があっての拍手だったと思う。
 しかし同点弾になった山瀬のFK以外、流れの中から決定機は幾つあったか?正確には川島にヒヤッとさせたシーンはどれだけあったか?後半半ば過ぎに水沼が右サイドライン際からグラウンダーのクロスを入れ、坂田がもう少しで触れそうだったシーン以外、川崎のゴールエリア周辺でパスを回しているシーンばかり思い出される。

 結果は負けで14位になったが、あの拍手でおそらく今節の解任/辞任は無い気がした。フロントがそういう決断を下す時に最後の一押しとなるのは多分「世論」で、その1つが試合後のスタジアム(特にゴール裏)の反応。もしフロントの中に解任論があったとしても、あれを観て多分それは消えたんだろうと思う。決して監督を支持した拍手では無く、留任させてもただ問題が先送りにされるだけなんだが。