大会総括

 週末から昨日にかけて、猛暑下でのフットサル、観戦、翌日出社、竹■一時帰国飲み、と予定が嵐の様に通り過ぎていった為、今日は文字通りの休息日といった感じでひたすら寝て終わった。ある意味週末の代休とも言えるかもしれない(苦笑)今年は年休をしっかり消化すべく無理矢理に取った休みだったが、本当に助かった。


 こうして一息付くと、日曜の出来事があたかも遠い昔の様に感じられてしまう。


 そもそもこのチーム(と言うか『集まり』と言った方が的確かもしれない)は約2年前、昔みたいにフットサルする機会が無くなってきた中で丁度俺が元バイト仲間から誘われたのを契機に、なら自分達でそういう場を作るしかない、という結論に達して今に至る背景がある。それがまさにその誕生理由となった(知らない顔が増えて足が遠のいた)フットサルに、しかもその集まりで参戦するのは何という皮肉(!)チームマネージャーの熱意があればこその参戦だったが、最初からチーム組んで出るのは大会の趣旨に反するとの指摘を受けるだろうというのは容易に予想出来たし、ある意味当初から矛盾を抱えての参加だった訳だ。
 だが出る以上は何かしらの“動機付け”が必要である。俺の中でそれは二点あって、まず第一に結果、つまり出るからには優勝を目指すという競技的観点、そして第二は一つの区切り、という意味合い。
 この2年の間に、あの団体内部でもこの活動が徐々に知られてきたようだが、噂だけが一人歩きしてる感はどうしても拭い切れず、こっちはただ楽しんでフットサルする(運動する)機会が欲しくてやってるだけなんだが、団体内の話題に上って“消費”されるのは勘弁て感じだった。より正確に表現すれば、ほっといてくれ、と。だからこれは良い機会で、この集まりの真の姿を見せる事でそういう動きに終止符を打とうと思ったし、同時に(去年の大会で主催者からチーム名を求められた時、丁度部署の飲み会途中だったから思い付きのまま返信してしまった)FC.bossという名もこれを機に終了させるつもりだった。これ以後仮にまたこういう機会があっても「そんなチームはもう存在しません。」と。
 そんな感じで当日を迎えた訳だが、大会が始まったら動機付けの第二なんかは頭から消えて、第一の動機が脳内を支配していた。勝負になると熱くなる性質ではあるんだが、GL敗退が決まった瞬間なんかは特に自分を失っていたと思う(苦笑)そんな時に某チームメイト(誰とは言わない)はコートからさっさと出て行こうとする俺の腕を掴んで理性を取り戻させてくれた。


 多分あの瞬間からだな。何かもう吹っ切れたのは。優勝は無くなったが最後は楽しんで、なおかつ勝てればそれでOKだったし、その肩の力が抜けた感じがあのゴールを生んだのかもしれない。(あれは完全に狙い通り。相手GKが結構前に出ていて、しかも視線がこちらを向いてなかったんでうまくボールが足に付けば行けると思った。)最後にGKだったtorも言ってたが、あの感覚はW杯の3位決定戦に似たものがあった。勝負だから結果は出るが、最後は勝者/敗者関係なくお互い気持ち良く終わる、という。ドイツW杯でもカーンとフィーゴが肩を組んで語らいながら歩いていたのが印象的。今回も試合が終わった後はもう最初の血走った感じは全く消えていて、勝利の余韻と終わってしまった寂しさが同居する不思議な感覚だった。
 そしてFC.bossの最後云々、これも最早どうでも良くなっていた。つまる所、チーム名とか大会の主催者とか関係なく、あの面子で出るのが楽しいし、重要なのだろう。昨日の竹■飲みもそうだが、いくら仕事には身を捧げたとしても、会社と言う組織に自らを捧げる真似だけはするまいぞと思っていても、知らない内に染まりつつある現状の中で、自分を取り戻す貴重な場として。しかも最後のサプライズ、あんな事までされてしまったら、これからも続ける他ないではないか(苦笑)
 もし敢えて最初からチームを組んでまで出場した事に何かしらの大義名分があるとするならば、それはあの団体をきっかけにした繋がりというのは何歳になろうが変わらない、まさにその実例を示す事だったかもしれない。これからもそんな“繋がり”を生み出していく団体でいて欲しいものだ。なんて。


 という事なので今後ともよろしく。今月下旬の親善試合@緑スポセンも引き続き参加募集中です。